農作業をはじめ、力仕事をサポートするロボット
和歌山大学発のベンチャー企業「パワーアシストインターナショナル」が、作業用ロボット「パワーアシストスーツ」を発売。10月11日、報道関係者向けに発表が行われました。
同大の名誉教授・八木栄一さんが開発。重い荷物の持ち上げ、持ち下げ、中腰の姿勢保持、歩行をアシストする4機能タイプと、中腰姿勢保持に特化したタイプの2種。和歌山県で需要が多いと考えられる農作業の負担軽減に役立てようと、長年研究開発が行われてきました。
スーツがアシストする力は10~15キロ。モーションセンサーが人の動きを感知し、体をひねった厳しい姿勢などの負担を軽減します。長時間の作業でも疲れにくく、楽に作業できるのが特徴。1度の充電時間は2時間で、3~4時間作動。「農家の皆さんの協力を得て、さまざまな意見を元に開発に取り組んできました」と八木教授は話します。
どちらもリュックのように背負って装着。4機能タイプが4・7キロ、中腰姿勢保持タイプが4・4キロと軽量で、コンパクトなサイズ感で、初心者でも簡単に着脱ができます。八木教授は、「開発当初は、全身のサポートを目指しており、スーツ自体の重さが40キロ近くありました。その後、腰のサポートに焦点をしぼり、改良を重ねて10キロ、7キロと軽量化を図り、4キロ代まで軽くすることに成功しました」と。
同スーツは、農作業だけでなく、物流や建設、介護の現場での作業に活躍が期待されます。まずは来年2月、4機能タイプ(100万円)、中腰専用タイプ(60万円)が、各10台、研究の協力企業を優先に販売される予定。今後は、農作物の収穫時期などに合わせて利用できるよう、レンタルなども考えられています。
ホームページ | http://www.pai.co.jp/ |
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問い合わせ | パワーアシストインターナショナル |
TEL | 073(488)3211、または080(4091)8172 |
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