和歌山の魅力をグッズで発信! ワカワカプロジェクト始動
第1弾は“中華そば”Tシャツ
- 2023/11/9
- フロント特集
ラーメン鉢から顔が出て麺をすするインパクトのあるイラストに、ローマ字で「中華そば」。和歌山ラーメンをデザインしたTシャツが完成、お土産品として販売がスタート。和歌山名物を県内外に発信する新たなツールが誕生しました。
若い人にも手に取ってもらえる
おしゃれな和歌山グッズを
愛嬌(あいきょう)があってインパクトもある“中華そば”Tシャツを着た二人(写真)は、プリントショップを経営する「ウッディーズ」の代表・辻岡大樹さん(左)と、「ラーメンまるイ」のオーナー・津村昇二郎さん(右)。中華そばTシャツは、「ウッディーズ」が新たに立ち上げたプロジェクト「ワカワカ」による第1弾の商品となるTシャツです。
辻岡さんが代表を務める「プリントショップ・ウッディーズ」(本店=和歌山市本町)では、依頼主からロゴの制作やイラストのデザインを受注し、Tシャツなどの衣類や帽子、タオルなどにプリント。オリジナルウエアやグッズ、ノベルティーなどに仕上げています。オリジナルグッズといえば大量生産のイメージですが、同店では、Tシャツなら1枚からオーダー可能。個人でも気軽にオリジナル製品を作れるのが重宝され、若い年代の利用客も多いとか。そんな中、辻岡さんが作りたいと考えたのが、「若い人にも手に取ってもらえるおしゃれな“和歌山グッズ”」でした。
中華そばの味を思い出せるような
記念の土産品として
「ミカンや梅、和歌山城、和歌山ラーメンなど、和歌山の特産や名物をモチーフにデザインし、和歌山の魅力を視覚で訴えられるように“見える化”。僕たちが得意とするTシャツに加工して、“和歌山Tシャツ”として販売し、和歌山を盛り上げたい。中華そばTシャツは、その第1弾です」と話す辻岡さん。一番最初に中華そばをモチーフに選んだのは、「僕の大好物だから」と満面の笑み。「県外の人にも人気があって、この味を食べに多くの人が和歌山を訪れます。そんな人たちがお土産として購入できて、和歌山ラーメンの味をいつでも思い出せるような記念の品になればいいなと思いました」
デザインを手がけたのは、和歌山市在住のイラストレーター・NiSSiN(アキヒロ・ニシ)。さらに、ネギがたっぷりの和歌山ラーメンでおなじみの「ラーメンまるイ」ともコラボ。十二番丁店で、中華そばTシャツが販売されることになりました(1枚2860円)。オーナーの津村さんは、「面白い企画だと思いました。自店のロゴが入ったTシャツなどを販売しているお店はあるかもしれませんが、“和歌山ラーメン”がモチーフになっているので、どこの店でも販売できる。Tシャツ目当てのお客さんが増えたらうれしい」と話します。
ウッディーズは店舗に自社製造工場を併設
和歌山でしか手に入らない
魅力ある限定品を企画する
「和歌山ラーメンやミカン、梅干し、海産物や地酒などの特産品はたくさんありますが、若い人が欲しくなるようなグッズが和歌山のお土産品には少ない。そんな商品を企画して、和歌山の魅力を発信して行こうと『ワカワカプロジェクト』を立ち上げました」。そう話す辻岡さんが参考にしているのが、鹿児島県の「カゴマニア」。西郷隆盛や焼酎などをイラストにして、さまざまなグッズを商品化し、鹿児島県の店舗で販売。鹿児島でしか買えないグッズとして販売していたのが話題となり、今では一部商品をネットでも販売するなど人気が高まっています。
「ワカワカプロジェクトの商品も、まずは、ご当地限定品として、和歌山を訪れないと手に入らない商品として定着させたい。中華そばTシャツなら和歌山ラーメンのお店に置いてもらったり、観光スポットや若い人が集まる場所などで販売して、県外から人を呼び込めるようなアイテムになれば」
販売するTシャツの陳列台も製作(設置店上の写真)。橋本市の寺本紙器で作ってもらったオリジナルの専用ボックスで、販売店に置く予定。今後、ミカンや梅干しなどのデザインも手がけ、和歌山Tシャツをシリーズ化する計画です。
近い将来には店舗化
観光拠点となる土産物店を目指す
辻岡さんたちによるワカワカプロジェクトの最終目標は、新たな店舗を持つこと。Tシャツだけにとどまらず、和歌山オリジナルの土産品をさまざまなアイテムに展開し、それらを販売する店舗を開設しようと構想しています。
インクジェットやシルクスクリーンなど、現在ウッディーズが持っているプリント技術や、商品プロデュース・デザイン力を生かして、店舗に訪れた人が自らプリントを体験でき、名前などを入れてその人だけのオリジナルの品を制作できる工房を併設。体験型となる和歌山のグッズ販売店を目指しています。
「新しい価値観の“和歌山のお土産店”ができて定着すれば、観光の拠点にもなると思います。オリジナルデザインの和歌山グッズをさらに多様化していき、さまざまな地元店や企業とのコラボ商品を作ったり、和歌山ニットなど“和歌山発”の商品も販売したり…。さらなる観光資源を発掘して“ワカワカ”がブランディングまで手掛けるなど、地元メーカーを盛り上げる事業に発展させたい。2025年の大阪万博までに実現したいと思っています」と、辻岡さんは今後のプランについて熱く語ります。
“中華そばTシャツ”から始まる、新たな挑戦。今後のワカワカプロジェクトに注目です!
プリントショップ・ウッディーズの ホームページ | https://printshop-woodys.com/ |
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