経験がなくてもみんなで歌えるのが魅力
暮れの風物詩、ベートーベン交響曲・第九。プロのオーケストラと一緒に歌ってみませんか。
1972年に発足した「和歌山県第九合唱団」が、50周年。2019年以来、コロナ禍で本格的な公演を控えていましたが、今年は3年ぶりにフルオーケストラを迎えた演奏会を行います。
毎年、広く一般市民に参加を呼びかけ、団員たちの手で公演を作り上げてきた同合唱団。コロナ以前は100人以上の団員が、9月から練習を始めて12月の本番を目指して練習し、ともに舞台に上がってきました。「小学生や90歳代の人が参加したこともありました。経験があってもなくても、さまざまな年代の人たちが集まり、プロのオーケストラと同じ舞台に立って一緒に歌えることが、第九の何よりの魅力です」と話すのは、団長の山本光子(てるこ)さん。
ところが、ここ2年半は有志だけを募って小規模な公演しか行えない状況に。「毎年やってきたことができなくなって、“歌えること”が幸せで、有り難いことなんだと実感しました」と話す団員も。「コロナ禍だけでなく、戦闘に苦しむ人も世界にはいます。だからこそ、“すべての人々は兄弟になる”“抱きあおう”という第九の平和へのメッセージを届けたい」と願いを込めます。今年初めて参加する宮本洋子さんは、「子どものころから親しんできたコンサートですが、自分が歌うのは初めて。不安はありますが、先輩たちに助けてもらって、がんばりたい」と話していました。
同合唱団は新規団員を募集(経験問わず)。今年の公演は12月18日(日)に和歌山県民文化会館で実施(下記参照)。
結団式と初練習が、9月17日(土)午後1時半から「和歌山市あいあいセンター」(同市小人町)で行われますが、この後も入団は受け付けています。練習は、毎週金曜午後1時半または6時半からと、月1回日曜、和歌山市あいあいセンターで。初めて参加する人には特別練習も予定されています。合唱指導は髙瀬優佳さんほか。団費1万5000円、学生75000円(大学生以下)、ファミリー団費あり(家族2人めから7500円)。
練習は見学可能。練習会場で入団申し込みもできます。
TEL073(422)4225和歌山県第九合唱団(和歌山音楽愛好会フォルテ内)
歓喜の大合唱2022
初演50周年記念
第48回「第九」
日時 | 12月18日(日)午後2時半開演 |
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場所 | 和歌山県民文化会館大ホール |
指揮 | 垣内悠希 |
管弦楽 | 京都市交響楽団 |
合唱 | 和歌山県第九合唱団 |
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