口から始まる健康づくりvol.85
成長期に始める歯並びの治療
小児矯正のメリットとは
- 2025/4/24
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
適応能力の高い子どもの時期に
あごや歯の正しい成長を促す
歯並びや噛(か)み合わせを正しく整える歯科治療、歯列矯正。大人になってからでも治療可能ですが、適応能力の高い子どもの成長期に始めることで、より効果的でスムーズな矯正が期待できます。子どもの矯正治療では、あごや顔の骨格の成長を利用することができるからです。
歯は上あごや下あごの骨という「土台」に支えられているため、骨格にずれがあると噛み合わせも大きく狂ってしまいます。成長期であればこの土台の成長を調整することで、より自然で理想的な噛み合わせに。上あごの成長は10歳頃までに終わり、下あごの成長は思春期まで続くため、成長段階に応じた適切なタイミングで治療することが大切です。
小児矯正は、子どもの成長段階に合わせて「第1期治療」と「第2期治療」の2つのステップに分かれています。それぞれの治療には異なる目的があり、進行の仕方や使う装置も異なります。第1期治療は、主に6歳から12歳ごろの混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざっている時期)に実施。この時期の大きな特徴は、まだあごや顔の骨が成長途中であるという点です。歯並びそのものを整えるというよりも、あごの骨の成長をコントロールしたり、上下のあごのバランスを整えたりすることが中心。将来的に永久歯がきれいに並ぶようにスペースを作ったり、噛み合わせのずれを緩和したりする目的で行われることが多く、必要に応じて取り外し式の装置やあごを広げる装置などが使われます。
一方で、第2期治療は、永久歯が生えそろう12歳頃以降に行われます。第1期で整えた土台の上に、歯をきれいに並べることが目的です。すでにあごの骨の成長が落ち着いてきているため、成長に頼らず、歯を細かく動かすための本格的な矯正になります。
小児矯正は子どもの成長を生かして、段階的に無理のない治療を行えるのが大きなメリット。適切な時期に始めることで、より自然な形で美しい歯並びと健康な噛み合わせを目指すことができます。こういった効率的な治療の他にも、子どものうちに歯列矯正を始めることにはメリットは多々(下記参照)。子どもの将来の健康への投資と考え、検討してみてはいかがでしょうか。
(川崎豪彦)
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