口から始まる健康づくりvol.79
入れ歯をインプラントで支える
オーバーデンチャー
- 2024/10/24
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
歯を失ったときの選択肢の一つ
メリット・デメリットを踏まえて相談を
歯を失ってしまった場合、インプラント、ブリッジや入れ歯などで歯を補う治療を行います。インプラントは、あごの骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯をかぶせる治療法。入れ歯やブリッジと比べて、天然の歯に近い噛(か)み心地を取り戻すことができます。しかし、基本的には保険適用外の治療のため、費用面がネックになる場合があります。ブリッジは、失った歯の両隣の歯を支えにして、人工の歯をかぶせる治療法。保険治療が可能ですが、両隣の歯を削る必要があるため、支柱となる歯に大きな負担がかかります。入れ歯は、取り外し式の義歯によって歯の機能を補う治療法です。部分入れ歯は残っている歯に金属のフックをかけて使用。総入れ歯は、歯ぐきやあごで義歯を支えて使用します。
すべての歯を失った場合の治療として、インプラントの普及以前は、総入れ歯が主流でした。入れ歯は外科治療が不要、保険適用などのメリットがありますが、デメリットも多数。違和感や痛みを感じたり、食事中や会話中に安定しないことがあります。天然歯と比べると、噛む力は20〜30%ほどになり、食べられる物が制限されることで栄養が偏り、健康に影響が出ることも。また、上あご用の入れ歯には、上あごを覆う形で粘膜に取り付けるプラスチックの床(しょう)と呼ばれる部分があり、この床に厚みがあるため、熱や味、食感を感じとりにくくなります。
こうした入れ歯のデメリットを和らげるのが、インプラントと入れ歯を組み合わせた「インプラント・オーバーデンチャー」という治療法です。通常の入れ歯治療よりも機能性が高く、使い勝手が良いことから、注目されている治療法です。あごの骨に2〜4本のインプラントを埋め込み、取り外し式の総入れ歯を装着します。
入れ歯が安定し、ずれることにより生じる違和感や痛みを軽減。通常の入れ歯よりも、しっかりと食べ物を噛むこともできます。また、通常のインプラントとは異なり、義歯の取りはずしが簡単なで手入れや調整がしやすいのも特徴です。最少本数のインプラント治療のため、全歯をインプラントで治療するより、費用が抑えられるということも大きなメリットです。
通常の入れ歯にトラブルがあったり、インプラント治療の費用に関して悩んでいる人は、インプラント・オーバーデンチャーという治療も視野に入れてみては。信頼できる歯科医師に、生活における理想や治療内容、予算について、ぜひ相談してみてください。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
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