口から始まる健康づくりvol.77
よく噛むことで若返る!?
唾液が持つ作用とは
- 2024/8/29
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
唾液の分泌を促すには
奥歯で噛む回数や姿勢を意識
全身にたくさんの影響を及ぼす歯の健康。咀嚼(そしゃく)がしっかりできるということは、さまざまなミネラルやビタミンを摂取でき、口腔(こうくう)周辺の筋力もキープできます。よく噛むことで脳の血流が良くなり、集中力が高まったり、認知症の予防にもつながることが分かっています。さらに注目したいのが、よく噛むことで分泌が促される唾液による効果です。
唾液は、「耳下腺」「顎下腺」「舌下腺」の他、唇や上あごにある「小唾液腺」から分泌されます。主な働きは、消化など食事をサポートする働き、自浄作用など口腔内の健康を守る働き、殺菌作用など体を守る働き。そんな唾液に含まれる成分の中でも「パロチン」というホルモンは、新陳代謝を促し、肌や髪を健康に保ったりする働きがあり、別名〝若返りホルモン〟とも呼ばれています。
唾液は毎日1~1・5㍑ほど分泌するとされていますが、加齢によってその量は減少していきます。分泌量を増やす最も手軽な方法は、食事中にしっかりと噛むこと。一口あたり30回以上、左右の歯を均等に使うことを目安にしてください。意識してしっかり噛みたい場合は、食材を大きめにカットするのもおすすめです。
パロチンは、耳下腺から出る唾液だけに含まれているといわれています。耳下腺は、上の奥歯に接する頬の粘膜にあるため、しっかりと奥歯を使うことが大切。また、食事の際の姿勢も重要です。猫背の状態にならないように姿勢を正し、口を閉じて噛み、奥歯をきちんと使うよう心掛けて。
奥歯を失って咀嚼能力が低下すると、唾液の分泌量がぐっと減ることに。放置するのではなく、歯科クリニックで適切な処置を受けることが大切です。治療法の中でもブリッジや入れ歯の場合は、噛む力は天然歯の半分くらいといわれています。歯を失った所に人工の歯根・インプラントを入れて、歯を補うインプラント治療は、骨に固定されるので、治療後はしっかり噛むことができます。信頼のおけるクリニックに相談し、心身の健康や若々しさを保つため、奥歯をしっかりと使って唾液のパワーを得られるよう、きちんと治療を行いましょう。
(川崎豪彦)
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