口から始まる健康づくりvol.75
歯みがきが自律神経を整える
口腔ケアで心身を健康に
- 2024/6/27
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
ブラッシングによる刺激が重要
リフレッシュ効果で前向きな生活を
歯についた食べかす、歯垢(しこう)を除去して、虫歯や歯周病などのトラブルを防ぐ歯みがき。口腔の健康は全身の健康に関わるといわれていますが、実は歯を磨くこと自体が人の心理にも関わっています。
歯みがき製品などを手掛けるライオンの発表によると、成人男女20人を対象に試験研究を実施したところ、歯みがきによる〝触覚刺激〟が自律神経に影響を与えることが分かったといいます。自律神経は、筋肉を緊張させたり、発汗を促進させたり、活動するときに働く神経でアクセルの役割を持つ「交感神経」と、休息やリラックスをするときに働き、ブレーキの役割を持つ「副交感神経」があります。ブラッシングによる歯茎や頬の内側などへの刺激が、交感神経の活動を弱め、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られるといいます。心理状態に関しては、活性度、快適度、覚醒度が上がり、簡単な計算問題への回答数が増えたという結果に。ストレスを感じたときに歯みがきをすることで、口腔内がさっぱり心地良くなるのと同時に、自律神経のバランスが整い、前向きな心理状態を保つことができ、その後のパフォーマンス向上が期待できそうです。
また、虫歯や歯周病などが原因による歯の喪失も、身体はもちろん精神へも大きな影響を及ぼすことが分かっています。歯がないことでうまく笑えなかったり、会話が難しくなったりと、社会生活に支障をきたし、人と関わる意欲を失い、抑うつ症状を引き起こす場合も。精神面への悪影響を防ぐには、入れ歯の装着やインプラント治療によって、見た目の改善や歯の機能を取り戻すことが重要です。特にインプラント治療では、見た目の変化はもちろん、天然歯と同じように食べ物をしっかりかむことができるようになるので、食事中のストレスが大きく軽減されます。
前向きな精神状態を保つためには、歯みがきでリフレッシュしながら健康的な口腔環境をキープ。歯を失った場合は、すぐに歯科医師に相談して最適な治療を行い、心身ともに健康的な生活を目指しましょう。
(川崎豪彦)
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