口から始まる健康づくりvol.72
スウェーデン式歯磨きで
虫歯を予防して健康的な笑顔に
- 2024/3/28
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
フッ素入りの歯磨き粉をたっぷりと
ポイントは「ゆすぎすぎないこと」
いよいよ4月、新年度がスタートします。新しい出会いが増える季節を、すてきな笑顔で迎えませんか。しっかりとケアをして、健康的な歯をキープしましょう。
日本の80歳の平均残存歯数は17本、また、日本歯科医師会が「8020運動」を推進する中で、80歳で自分の歯を20本以上保っている人の割合は51・2%(2016年厚生労働省歯科疾患実態調査)。対して、歯科の先進国・スウェーデンではすでに達成しており、80歳の平均残存歯数は21本。スウェーデンでは、虫歯や歯周病に発生してから 治療するのではなく、そうなる前の定期的に行う予防的治療が重要視されていることが背景にあります。
そんなスウェーデンに浸透しているのが、フッ化物配合歯磨き剤を使ったスウェーデン式歯磨き法「2+2+2+2」(下記参照)。
フッ素には、エナメル質の修復促進、歯の質の強化、細菌の働きの抑制といった働きがあります。市販されているフッ素配合歯磨き粉の中で、現在、最も高濃度なのは1450ppmのもの(6歳未満の子どもには 1000ppm以上の高濃度のフッ素が含まれたものを使用するのは控えてください)。
昔は、歯磨き粉に含まれる発泡剤によって泡立ちすぎるなどの理由から、「歯磨き粉は少なめにすること」が推奨されていましたが、今はしっかりとフッ素を摂取するため、2㌢程度の使用が勧められています。また、フッ素は歯磨き後、歯や口腔(こうくう)内に残り、唾液と混ざり合って効果を発揮します。そのため、口の中にできるだけ長く留めておくのがポイントです。口をゆすぐときは、おちょこ程度の水の使用で十分です。
歯ブラシや歯磨き粉の選び方については、歯科医院の定期健診のときに相談してみるのをおすすめします。スウェーデン式の歯磨き方法を意識しながら、それぞれの口腔状態やライフスタイルに応じた歯磨きツールを使って、しっかりとセルフケアを。健康的な歯で、魅力的な笑顔を目指しましょう。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
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