口から始まる健康づくりvol.66
ギリギリ、カチカチ、ギュッ
歯ぎしりや食いしばりの対策は?
- 2023/9/28
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
体にさまざまな影響がある歯ぎしり
ストレス解消や生活習慣の見直しを
無意識のうちに、または睡眠時に起こる、ギリギリと歯をすり合わせたり、上下の歯をかみ合わせてカチカチと鳴らす歯ぎしり、歯をギュッとかみしめる食いしばり。多くの人が日常的に行っていますが、自身では気が付かないこともしばしば。症状の現れ方はさまざまですが、あごの疲れや歯の痛みなどの他、頬の内側や舌の周囲にギザギザとした歯の跡が付いていることで分かります。
歯ぎしりをすることによってあごに加わる力は最大で100キロ㌘といわれており、ひどい歯ぎしりが日常的に続くと、歯がすり減ったり、割れてしまったり、しみやすく敏感になったり、歯周病を引き起こしたりと歯や歯茎に影響が出てきます。また、あごに負荷がかかることで、顔回りに痛みが生じたり、顎関節症(がくかんせつしょう)になることも。他にも、頭痛や肩こりに悩まされるといった、体のさまざまな部分に影響が出てきます。
悪癖とされている歯ぎしりや食いしばりですが、歯をかみしめることによって、βエンドルフィンという鎮痛作用のあるホルモンや、ドーパミンなど自律神経を落ち着かせてストレス反応を和らげるホルンモンが分泌されることが分かってきました。心と体をストレスから守るために起こるというのが原因の一つなのです。そのため、ストレスを解消することが根本的な抑制方法になります。過度な飲酒や喫煙、睡眠不足、睡眠時無呼吸症候群なども原因になる可能性があるので、当てはまる人は生活習慣の見直しも重要です。
歯ぎしりや食いしばりの悪化を防ぐその他の方法としては、ボトックス注射により筋肉などの働きを緩めたり、睡眠時のマウスピースの使用、口や舌を動かす「あいうべ体操」で口周りの筋肉をほぐすなどの対策があります。また、かみ合わせに問題がある人は歯列矯正を行って歯並びを整えることで、歯ぎしりや食いしばりがおさまるというケースも。悩んでいる人は、一度信頼のおける歯科クリニックで相談してみてください。
日常生活において、無意識に歯をかみしめている人も多いので、少しでも意識して顔の筋肉をゆるめるよう心がけてみてくださいね。
(川崎豪彦)
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