口から始まる健康づくりvol.65
早期の矯正治療で
子どものあごと歯並びを整える
- 2023/8/24
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
あごの成長をコントロールし
抜歯することなくきれいな歯並びに
昔と比べ、あごのサイズが小さい子どもが増えています。現代は、やわらかい食べ物を食べる機会が増え、あごの成長に必要な噛(か)む力や回数が昔よりも少なくなったというのが原因の一つと考えられています。あごが小さいと、歯が生えるスペースが確保できず、歯並びが悪くなります。
歯並びが悪いと、ブラッシングが不十分になりやすく、虫歯や歯周病を起こすリスクも高まります。また、噛み合わせに問題がある場合は、咀嚼(そしゃく)や言葉の発音の他、将来的には全身の健康に影響を及ぼします。
長く天然の歯を健康に保つために、子どものころから取り組みたいのが、歯列矯正です。子どもの歯列矯正は、第1期と第2期に分けられます。第1期は、6〜12歳までの乳歯から永久歯に生え変わる時期に行います。子どもの成長期を生かして、あごの拡大を図り、歯が並ぶスペースを確保し、あごや歯のバランスの良い成長を促します。あごが成長してから矯正をする場合は、歯がきちんと並ぶスペースがなく、抜歯が必要になるケースも多々あります。
第2期の治療は、永久歯が生えそろってから行います。大人の歯列矯正と同様に、きれいな歯並びを作るための仕上げの治療です。
歯列矯正の治療には、大きく分けて「ワイヤー矯正(表側矯正)」「裏側矯正」「マウスピース矯正」の3つの方法があります。中でも主流になっているのが、マウスピース矯正。透明で目立たず、食事のときははずすので、装置を気にすることなく食べ物が味わえる、痛みが少ないなどのメリットがあります。決められた装着時間を守れるマメなタイプであれば、マウスピース矯正を選んでもいいでしょう。当院で採用しているのは、アメリカ発の「インビザライン」。世界100カ国以上で用いられている矯正方法です。
また、一昔前は銀色で目立つイメージがあったワイヤー矯正も、今では目立ちにくいホワイトワイヤーなどがあったり、ブラケット(歯の表面に付けてワイヤーを通す装置)もカラフルなものがあったりと、治療の選択肢は増えています。信頼のおける歯科医と相談しながら、子どもの歯や口腔の状態、個性や希望に応じた矯正治療を選び、健康的な歯並びを目指してくださいね。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
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定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
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