口から始まる健康づくりvol.61
それぞれ異なる口腔環境
一人一人に合った歯磨きツールを
- 2023/4/27
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
多種多様の歯磨き製品
歯科医院で相談の上選びましょう
毎月1日は「My(マイ)ハミガキの日」。家族全員が同じ歯磨き粉を使用している家庭が多い中、一人一人に合った歯磨き粉の使用を促すことを目的に、オーラルケア製品を製造・販売するライオンにより制定された記念日です。歯磨き粉にはさまざまな種類があり、年代や、口腔状態よって使うべきものは異なります。
虫歯予防を目指すのであれば、フッ素の配合濃度が高いものが推奨されます。フッ素には、エナメル質の修復を促進、歯の質を強化、細菌の働きを抑えるなどの働きがあります。現在日本で市販されているフッ素配合歯磨き粉の中で、最も高濃度なのは1450ppmのものです。6歳以上は大人と同じ歯磨き粉を使用できますが、6歳未満の子どもには 1000ppm 以上の高濃度のフッ素が含まれたものを使用するのは控えましょう。他にも、歯周病が気になる人向けには、歯周病予防の殺菌成分や抗炎症成分を含んだ製品、知覚過敏のある人向けには、歯の神経の過敏反応を抑える製品があります。
また、白い歯を目指すための〝美白歯磨き〟といった製品もありますが、市販のホワイトニング歯磨きは、あくまで歯の汚れを浮かして取るものです。歯科医院の施術と同じような、歯そのものを白くするホワイトニング効果はありません。歯の表面の汚れを落とす研磨剤入りの歯磨き粉も、使いすぎると歯のエナメル質に傷がついてしまい、逆に着色しやすくなるので注意が必要です。
自分の口腔状況に合った歯磨き粉や歯ブラシを選ぶには、歯科医院での定期健診を受けた上で相談しながら選ぶのがいいでしょう。また、歯ブラシや歯磨き粉といった基本的なツールの他、歯間ブラシやフロス、マウスウオッシュ、虫歯や歯周病菌を減らす乳酸菌・ロイテリ菌のサプリメントなど、歯のケア製品は多々あります。歯や口腔の状態はもちろん、それぞれのライフスタイルに合わせて、続けやすいものを選ぶことが大切。しっかりとセルフケアをして、健康的な歯を目指してください。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
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