口から始まる健康づくりvol.60
歯並びの良し悪しに関わる
子どものあごの成長
- 2023/3/23
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
しっかりと噛むことや
正しい姿勢を保つことの重要性
見た目はもちろん、口腔や全身の健康にも関わる歯並びは、子どものうちから気を付けたいもの。歯並びが悪くなる原因の多くは、子どものあごの成長不足にあるといわれています。
個人差はありますが、上あごと下あごの成長スピードは異なるものの、あごは10歳くらいまでに大きく成長し、その後は20歳くらいまで緩やかに成長します(下記参照)。この成長過程において重要なのは、6歳頃までのあごの成長です。永久歯が生えてくるまでに、十分に成長していないと、歯が生えるべきスペースがなくなり、歯並びが乱れてしまうのです。
子どものあごの成長を促すのに最も重要なのは、噛(か)むこと。あごを動かす回数を増やすことで血流がよくなり、筋肉が刺激されてあごは成長します。柔らかい物ばかりではなく、根菜など歯ごたえのある物を食事にバランス良く取り入れ、子どもが小さいうちから、1口につき30回程度噛むという習慣付けをすることが大切です。
また、噛むことによって、情緒や感情のコントロールを司る脳の前頭前野が活性化されるという研究もあります。歯並びだけでなく、心身の発達や人格形成においても、しっかりと噛んで食事をすることが非常に重要になります。
食事の仕方の他、直接的な関係はないと思われがちですが、姿勢の良し悪しも歯並びに影響します。平常時に舌が正しい位置にない、口呼吸になる、上手に食べ物をのみ込めないといった症状は、姿勢の悪さから起こるといわれており、これらが続くと歯並びの乱れにつながります。日々、正しい姿勢を意識することが大切です。
乱れた歯並びは将来的に、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなるだけでなく、全身や心の健康にも影響を及ぼしかねません。子どもの歯並びや滑舌が気になる場合は、信頼できる歯科医院で相談した上で、小児歯列矯正などの早期治療を考えてみてください。
(川崎豪彦)
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