口から始まる健康づくりvol.56
虫歯治療での詰め物や被せ物
素材選びの重要性
- 2022/11/24
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
手軽さや安さだけでなく
長期的なメリットを考えて選択を
虫歯になってしまった歯を治療する際、基本的にその部分を削る必要があります。比較的小さな虫歯に対しては詰め物で、重症度の高い虫歯の場合は被せ物で、削った部分を補うというのが治療の流れです。歯科クリニックで耳にしたことがあるかもしれませんが、専門的には詰め物がインレー、被せ物がクラウンと呼ばれています。
保健治療で多く使われている素材が「歯科鋳造用金銀パラジウム合金」、いわゆる「銀歯」です。銀や金、銅、パラジウム、亜鉛、スズなどさまざまな金属が含まれます。
この銀歯ですが、治療費が安く済む、どこの歯科医院でも治療が受けられるというメリットがありますが、デメリットも多々。虫歯が詰め物や被せ物の下で再発しやすい、金属イオンが溶けだすことにより歯茎が黒く染まったり、金属アレルギーなどを引き起こす可能性があるなど。また、「口を大きく開けた時に、銀歯が見えて恥ずかしい」といった、審美的なコンプレックスを抱えてしまうこともあります。
被せ物においては、最近保険適用になった、金属を使用しないナチュラルな見た目の「ハイブリットセラミック」という素材もありますが、対象となる歯が限られていることや、銀歯に比べると強度が劣り、割れやすい、はずれやすいことなどがデメリットといえます。
一方、自費治療で使われるセラミックなどは、審美性はもちろんのこと、丈夫で寿命が長く、虫歯になりにくいなど、多くのメリットがあります(下記参照)。保健治療に比べると高額ではありますが、銀歯と比べて治療を繰り返す確率を下げることができるので、その分の費用を抑えることができます。じっくり検討して選択を。
もちろん、自分自身の歯の健康を保つためにも、日ごろのケアを怠らないことが大切。定期的に歯科検診を受けるなど、虫歯予防を心掛けてください。
(川崎豪彦)
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