口から始まる健康づくりvol.28
「進行すると怖い歯周病 定期検診でセルフケアのチェックを」
- 2020/7/16
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
歯と歯、歯と歯茎のすき間しっかり磨けていますか
口の中には、300~500種類もの細菌がいるといわれています。きちんと歯磨きができていないと、口の中の悪い細菌が増殖。歯の表面や歯と歯のすき間、歯と歯茎のすき間に、白くてネバネバした細菌のかたまり「プラーク」が付着したままになり、歯肉に炎症を起こします。そのまま放置していると、歯がグラグラしてきたり、重症化して歯を支える顎の骨が溶けたりしてしまう場合が。これは、歯周病、または歯槽膿漏(しそうのうろう)といい、歯を失う原因となる病気です。
一般的に30代以降に進行するといわれている歯周病。口の中にねばつきがある、歯茎が腫れている、ブラッシング時に血が出る、口臭があるといった症状がある場合は、歯周病を疑った方がいいでしょう。初期の段階では痛みはほとんどないので、放置して病気が進行してしまうケースが多いです。
歯周病を予防するには、やはり日ごろからしっかりと歯を磨いてプラークを落とすことが大切。歯ブラシによるブラッシングだけでは、歯の表面しかきれいにできないので、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、しっかりと歯と歯のすき間、歯と歯茎のすき間の汚れを落としましょう。そのうえで、歯科医院の定期検診を受け、きちんとポイントを押さえて歯を磨けているか、歯科衛生士のチェックや指導を受けてセルフケアの質を高めることが、歯周病の予防につながります。
歯周病や歯肉炎の予防効果をうたった歯磨き粉を使うのも良いですが、歯肉の炎症を抑えたり、口腔内を殺菌したりという効果は一時的なものです。歯周病進行の根本的な予防にはならないので、歯磨き粉の力を過信しすぎないよう、普段の歯磨きや口腔ケアを自分自身でしっかりと行うようにしましょう。
プラスアルファのケアとしては、細菌の増殖を抑える効果のある、キシリトール入りのチューイングガムを噛むことがおすすめです。歯科医院で販売している商品などはキシリトールの配合濃度が高いので、興味のある人は一度訪ねてみるといいでしょう。
(川崎豪彦)
【お便り募集】
虫歯やインプラントなど、歯に関する悩みや相談を募集しています。匿名の人はペンネームも添え、はがきか封書に、〒住所、氏名、電話番号を記入して、〒640―8557(住所不要) 和歌山リビング新聞社「リビけん・口から始まる健康づくり係」へ。メール(liviken@waila.or.jp)の場合は、件名に「リビけん・口から始まる健康づくり係」と記載してください。
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
---|---|
電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
住所 | 〒640-8451 和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階 |
営業時間(診療時間) | 9:30~13:00、14:30~19:00 火曜日は9:30~15:00 金曜日・土曜日は18:00まで |
定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
関連キーワード