口から始まる健康づくりvol.21
「10年、20年と使い続けるには? インプラントを長持ちさせるコツ」
- 2019/12/12
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
健康寿命の延長にもつながる
生活習慣の見直しとセルフケア
適切な手術を受け、きちんとケアすれば、10年以上の耐久性があるインプラント。今回は長持ちさせるポイントを紹介します。
まず、欠かせないのは手術前の準備です。患者によって、施術の方法や治療箇所、インプラントを挿入する角度、深さ、材料の大きさは異なります。数十分から数時間におよぶカウンセリングや術前のレントゲン撮影、手術シミュレーションを行う医院もあります。術前にあやふやな点を残さず、場合によっては別の医師にセカンドオピニオンを求めてください。
医師の技術レベルや手術環境もインプラントの寿命に関わります。医院のホームページには、医師が行った施術回数や知識の鮮度、専用手術室の有無、専用器具などの情報が掲載されています。日進月歩で進化するのがインプラントの技術。医師が最新の技術や知識を手に入れる学会に参加した時期もチェックポイントです。
インプラントはメーカーごとに特徴があり、材料の耐久性や骨との接着性も異なります。高価な材料を使って長持ちさせるか、耐用年数よりも価格の安さを重視するかなども、医師と相談しましょう。
術後は定期検診に通ってください。適切な手術を受けても、食べかすが詰まったり、ネジが緩んだりすることがあります。また、インプラントは他の歯や歯茎の状態に影響されます。何気ない習慣や癖もインプラントを消耗させる原因になります。定期検診で口の中全体を見てもらってください。
このように、カウンセリングや医師の技術、医院の環境、使用する材料、定期検診は、インプラントを長持ちさせるポイントになります。さらに、もう一つ重要なのが、セルフケアです。
食後は歯磨き・歯間ブラシの使用を心掛けてください。就寝時に歯ぎしりをする患者さんは、マウスピースの着用をお勧めします。これらの道具の使い方や適切なケアについては、担当の医師や衛生士にアドバイスを求めましょう。
喫煙者は禁煙も必須です。術後は我慢できても、吸いたくなりますよね。でも、喫煙はインプラントだけではなく、歯や歯茎、口内全体に悪影響があるので控えてください。
インプラントの手術は治療の終わりではなく、健康的な暮らしの始まりです。「かむ」ことは脳を活性化させ、認知症予防につながるといった報告もあります。 手術を機に、虫歯になりやすい食習慣・生活習慣を見直してくださいね。(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
住所 | 〒640-8451 和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階 |
営業時間(診療時間) | 9:30~13:00、14:30~19:00 火曜日は9:30~15:00 金曜日・土曜日は18:00まで |
定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
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