口から始まる健康づくりvol.19
インプラントがぐらつく?
原因を特定し、すみやかに治療を
- 2019/10/17
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
歯ぎしりや術中・術後のトラブル、
食習慣や衝撃も、ぐらつきの原因にア
施術したインプラントのぐらつき。放置すると炎症が生じ、インプラントの骨吸収を進行させる危険があります。また、インプラント治療の効果を下げる要因にもなります。一刻も早く原因を特定しましょう。
今回は、インプラントをぐらつかせる原因を紹介します。
まずは「歯ぎしり・食いしばり」です。こういった癖は顎の骨を変形させる原因。さらに、インプラント自体にも負荷をかけ、顎の骨の変形を加速させます。これらの要因が合わさると、インプラントと顎の骨がかみ合わなくなり、ぐらつきが生じることがあります。
次に「インプラント周囲炎」。インプラント周囲の組織に細菌が入り込み、歯茎に炎症が生じると、インプラントがぐらつく場合があります。手術環境の不衛生さ、インプラント施術後の歯磨きの不足・不徹底が周囲炎の原因です。
「喫煙」もぐらつきにつながります。たばこの煙は血管を収縮させる要因です。血の巡りが悪くなれば、インプラント埋入(まいにゅう)部分に酸素が行き渡らなくなり、骨の結合を阻害し、インプラント周囲炎のリスクが上昇。これらがぐらつきの原因を作り出します。
インプラント施術後、すぐにぐらつきが発生したなら、「手術中のトラブル」かもしれません。例えば「骨のやけど」。手術はドリルで顎の骨に穴を開けますが、このときの摩擦がオーバーヒートすると、顎の骨がやけどを負ったような状態になり、インプラントと骨が上手く結合しません。「インプラントの埋入位置や角度の不適合」もぐらつきにつながります。
他にも、インプラントを固定させる「ネジのゆるみや破損・セメントの劣化」、術後の転倒や事故による「口・顎・顔の強打」が、ぐらつきの原因になります。
インプラントがぐらついた場合、セルフケアは難しいので、かかりつけの歯医者に相談しましょう。その際、「いつごろからぐらつき始めたか」を伝えてください。
また、「ぐらつきの発生は治療直後か、治療後しばらくたってからなのか」「ぐらつき始めたころ、体調や生活に変化はなかったか」「事故や転倒、顎の強打」「歯ぎしりの自覚」という情報も確かな診断に結びつきます。「食習慣・食事内容」「喫煙習慣の有無」「歯磨きの方法と回数」も重要です。
症状の正確な伝達と素早い治療で、ぐらつきの再発を防ぎましょう !
(川崎豪彦)
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