口から始まる健康づくりvol.18
放っておかないで!
ドライマウス セルフケアで健康に
- 2019/9/21
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
食習慣を改善しながら
保湿剤、マッサージを取り入れて
ドライマウスという言葉を知っていますか?
「口中のネバつき」「パサパサした食感の物が食べにくい」「睡眠中に喉の乾きで目覚め、水を飲む」「口臭がきつくなった」が主な症状です。
これらの症状を理解するために、まず唾液の役割を確認しましょう。
唾液には抗菌の作用があります。空気中に浮遊していたり、食べ物に付着していたりする菌が口を通し、体内に入るのを防ぐ第一のバリアが唾液です。
中和も唾液の働きです。口内が酸性もしくはアルカリ性に偏ったとき、唾液がそれを打ち消し、中性に戻します。虫歯や歯周病の発症を防ぎ、進行を遅らせます。
唾液には消化の機能もあります。唾液に含まれる酵素が食品のデンプン質を分解します。また、唾液は口に入れた食べ物をまとめ、飲み込みやすくします。唾液に含まれるムチンという成分が、食品が口の中や食道を通るとき、粘膜を保護します。
ほかにも、口中の傷を治したり、食事や発声を助けたり、味覚を感じさせるのが唾液です。
ドライマウスは口の中が乾燥している状態です。高齢者に多く、現在では男性よりも女性によく見られます。原因は「ストレス」や「加齢」「脱水」「下痢」「生活習慣」「口呼吸」「いくつかの薬による副作用」「筋力低下」「放射線」の他、「糖尿病」「ある種の膠(こう)原病」が挙げられます。
ドライマウスの予防対策として、食習慣の見直しとセルフケアを行うようにしましょう。
食習慣については、水やお茶で流し込むような食べ方は避けてください。柔らかい食品が多ければ食事を見直し、かむ回数を増やしましょう。
おすすめのケアは保湿剤の使用です。主に「スプレータイプ」「ジェルタイプ」「リキッドタイプ」の3種類が市販されています。潤いの即効性や持続性、潤う範囲、使用するタイミング(外出時・就寝前・歯磨き後など)がそれぞれ異なります。自分に合った製品を選んでください。
マッサージも習慣にしましょう。顎の骨の下部分や、口角と耳の間などに手を置き、円を描くように動かします。これによって、唾液腺が刺激され、唾液の分泌が促されます。
ドライマウスの放置は胃腸炎や食中毒など、健康にも影響を及ぼします。舌や口の粘膜に痛みが出る危険性も。こまめにセルフケアをしても症状が改善がされなければ、医師に相談してください。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
---|---|
電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
住所 | 〒640-8451 和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階 |
営業時間(診療時間) | 9:30~13:00、14:30~19:00 火曜日は9:30~15:00 金曜日・土曜日は18:00まで |
定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
関連キーワード