口から始まる健康づくりvol.10
銀歯からセラミックにするメリット
- 2019/1/19
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
天然歯に近い透明感と艶
虫歯になりにくいという利点も
一般的に金属製の詰め物のことを「銀歯」といいますが、実際に銀で作られているわけではありません。
歯科用金属にはいくつかの種類がありますが、保険治療では「金銀パラジウム合金」という貴金属系合金が最も多く使われています。
金銀パラジウム合金は、金・銀・パラジウム・銅の他、インジウムなどを含む金属です。安価で強度が高いというメリットがある反面、金銀パラジウム合金で作られた銀歯を使うことでリスクが高まります。
例えば、液に溶けてイオン化した金属が、体内に取り込まれた後でたんぱく質と結合することにより、異物(アレルゲン)とみなされて起こるアレルギー反応「歯科用金属アレルギー」になったり、銀歯や金属製のフレームの差し歯を入れた場合、溶け出した金属イオンが歯茎に沈着して、歯と歯茎の境目に黒っぽい線が現れる「ブラックライン」が見られたりする場合があります。
また、虫歯治療で金属の詰め物やかぶせ物にしたとき、治療を行ったはずの歯に虫歯ができやすくなることも。これは銀歯の劣化によって金属が酸化し、徐々に歯と銀歯の間に隙間ができて虫歯が起こりやすい状態になることで、「2次カリエス」といいます。
一方、セラミックは、保険治療の対象となるプラスチック(レジン)と違って、天然歯に近い透明感や艶が得られることから、前歯に入れても自然でほとんど目立つことがありません。
また、通年劣化が起こりにくく、ほとんど変色が見られないのが特徴。そのため、セラミックは銀歯に比べて二次カリエスも少なく、長く使い続けることができます。金属アレルギー不安や、ブラックラインやブラックタトゥーのような歯茎への影響もありません。
さらに、細かな傷や汚れが付きやすいといった欠点がある銀歯に対し、セラミックは硬くて傷が付きにくく、銀歯のような汚れは付着しません。
セラミックのかぶせ物は、患者の歯を専用のスキャナーで読み取り、そのデータを基に、コンピューターソフトCAD/CAM(キャドキャム)で設計・製作するため、正確性が高く、歯にぴったりと合い、虫歯になりにくいといった利点があります。
(川崎豪彦)
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