収穫が楽しみな庭づくり講座④ 植え付けも栽培も手間入らず 根株からアスパラガスを育てよう
- 2015/1/29
- ハウジング
- 収穫が楽しみな庭づくり講座
水はたっぷり、雨は避けて
1株で30~40本、10年近く収穫可
季節ごとにシリーズでお届けしている、“花より団子派”にもおすすめ、初心者でも失敗しにくい「収穫が楽しみな庭づくり」。今回は、春の訪れを告げるアスパラガスのお話です。
「アスパラガスは簡単に育てられ、一度植えると10年近く収穫できます」と説明するのは、庭づくりと園芸の専門店「ガーデナーズジャパン」(海南市南赤坂)の中野誠介店長。
用意するのは、園芸店やホームセンターなどで販売されている「根株」と培養土、底の深い鉢やフェルトプランター(高さ45センチ以上)。「ビニールポットで育てられている種から発芽した苗だと、収穫まで2、3年かかります。根株は、今植えると3~4月には食べられ、梅雨ごろまで、おいしくいただけます」と言います。
植え付けは、鉢やフェルトプランターに少し土を入れて、低い山を作ります(鉢底石は不要)。それに根株をねじ込むようして根先を広げ、株の上5センチ以上のところまで土をかぶせて、水をたっぷりあげれば終了。
「アスパラは乾燥を嫌うので水は毎日あげて。ただし、雨に濡れると菌が繁殖しやすくなるので、軒下など日当たりが良く雨がかからないところで育てるのがベスト。あと、春先に肥料をあげるのを忘れないで」と。
収穫は、新芽が伸び始め、15センチくらい育ったところでカット。甘みがあって生でも食べられ、1株で1シーズン30~40本程度とれるそうです。夏場も芽はどんどん出てきますが、1年目は収穫しすぎると株が弱くなってしまうので梅雨を目安にストップ。葉を茂らせて11~12月に根元からハサミで断裁してあげると、翌年も芽を出します。
ちなみに、一般家庭ではなかなか難しいですが、「グリーンアスパラガス」の根株を買って、光や風を遮って育てると「ホワイトアスパラガス」もできます。