和歌山県は高血圧の人の割合が多いことをご存じでしょうか? 2021年度には、男性は約6割、女性は約4割が「高血圧のリスクあり」と判定されています。高血圧は、塩分の取りすぎや肥満、運動不足など、不健康な生活習慣によって引き起こされる場合が多く、放置しておくと脳梗塞・心筋梗塞などの重度の病気につながる危険性が高まります。
そのため、全国健康保険協会(協会けんぽ)では、健診の結果から収縮期血圧(上の血圧)が160以上などの基準に該当した人を対象に、医療機関への受診案内をお送りしています。案内が届いた人は重症化の予防が必要な状況なので、自覚症状がないからと放置せず、必ず近くの内科や循環器科などの医療機関を受診して早期に治療しましょう。
また、このような案内の対象にならないことも大切です。和歌山県内に住む人は移動の際、車を利用することが多いので、運動をする機会が少なくなりがちです。運動の機会が少ないとその分体重の増加にもつながるので、血圧のリスクも上昇します。高血圧を改善するためには、1日30分以上の有酸素運動(ウオーキングや水泳など)が効果的といわれています。そのため、運動できる機会があれば、積極的に体を動かしましょう。
(全国健康保険協会和歌山支部保健グループ)
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