勝手に分析! 「めちゃイケ」の
凄(すご)さと儚(はかな)さ!?
この3月末で、フジテレビの大型バラエティーが相次いで終わる。「おじゃMAP!!」に、「とんねるずのみなさんのおかげでした」、そして21年半続いた「めちゃ×2イケてるッ!」。そのフィナーレは、5時間超えの特番になるという。以前、めちゃイケのスタッフから、台本を見せてもらったことがある。そこには、演者のボケや突っ込みが一言一句書き込まれており、放送でも、ほぼそのまま進行されていた。聞けば、会議で夜通し一つ一つセリフや流れを詰めて、それを台本化するという。もちろん、関西のバラエティーでも同様の会議が行われるが、一言一句とまで緻密なことはない。フジのバラエティー班の英知が結集し、作り上げた1時間のコントドラマ。これを21年半に渡り、毎週続けていたというから、すごいの一言だ。ただ、トーク、海外取材モノのバラエティーが全盛の今、その作り込み感がゆえに、視聴者が離れていったのかもしれない。ファンとして終わるのは寂しいけれど、まぎれもなく、伝説の番組となった。最終回は、めちゃめちゃイケてる放送を期待したい。
※次回は4月14日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平 粋も甘いも」などの番組構成を担当中
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