勝つか、負けるか
今期民放ドラマのトレンド
民放ドラマが佳境に入る今の時期、テーマに流行があるのをご存じだろうか?少し前なら、医療や刑事ものが、もっと前なら純愛や学園ものがトレンドだった。今期のドラマは、特に評判も良く高視聴率なのが、コメディータッチの軽いテーマ。「重版出来!」(MBS)、「世界一難しい恋」(読売)などはその代表格だ。一方で苦戦しているのが純愛ものの「ラブソング」(カンテレ)、医療ものの「ドクターカー」(読売)などである。あの福山雅治が主役なのに、視聴率は良くない。原因として考えられるのが、今年上半期に頻発した重大ニュース。視聴者のニーズが、ドラマぐらいは気軽に見れるものへ移行していったのだろう。しかし、これらに当てはまらないドラマも存在する。松本潤主演の弁護士ものの「99・9」(MBS)。キー局TBS日曜夜9時の枠は、大河ドラマのように、流行をつかむというより、トレンドを生み出す力がある。トレンドは、つかむ側より、生む側に。僕もそう思い、日夜お酒を飲みながら企画を考えるのだが、生まれるのはお腹の肉ばかりのようだ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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