出しても、出しても
通らないものとは?
出しても通らないもの…これを仕事仲間に聞けばすぐ「企画書」と答えるだろう。それぐらい、テレビの企画書は通りにくい。放送業界人は日々、企画会議をし、アイデアを出し合っている。テレビ局員や制作会社とタッグを組んで、企画書を提出するのも、放送作家の仕事だ。といっても、企画が通ればギャラが出る世界。会議を何時間しようが、企画書を何枚書こうが、ダメならノーギャラという厳しい現実が。特に、企画書を書くのは骨が折れる作業で、かなりの時間を労する。その企画は、放送局ごとに募集されるが、応募は何百も。そこから編成が精査し、数カ月後にようやく特番に。その特番を数回経て、好評ならばレギュラーへ。そんな長い道を経て、新番組となる。この春の新番組は、それを乗り越えた歴戦の勇士たち。たまに、すっ飛ばして新番組誕生もあるが、大物タレント出演OKか、大手スポンサーの確定など、何かの裏がある。僕も今、企画を10近く出しているが、実現しそうなのは1あるか。どなたかスポンサーに立候補してくれないだろうか。ならば、すべての企画が通るのに。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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