再配達削減と受け取り側の 戸建て住宅の宅配ボックス
- 2017/5/11
- ハウジング
ネット通販の需要拡大で広がり見せる
インターネット通販の需要拡大に伴って、宅配便の取り扱い個数が増加。受け取り人が不在の際、一時的に荷物を保管する、戸建て住宅向けの宅配ボックスの設置が全国で進められています。
国土交通省によると、2015年度の宅配便取り扱い個数は約37億個で、12年に比べて約1割増加(表参照)。荷物の取り扱い個数が増える一方、共働きや帰宅が遅い人なども多く、配達時に不在の場合も少なくありません。設置が進む背景には、宅配業者の現場での再配達にかかる負担や、人手不足といった深刻な社会問題が潜んでいます。
そこで、宅配便の再配達を削減し、配達の効率化や消費者の利便性を向上させようと、戸建て住宅向けの宅配ボックスが、各メーカーから登場しています。
パナソニックの「ショウルーム」では、宅配ボックスを目当てに訪れる人が増加。戸建て用は、単体(写真①)と、郵便ポストと一体化した(写真②)タイプがあり、使い方は簡単。宅配業者は、荷物を入れ、ドアを締め施錠、伝票をドア表の差し込み口に入れて受け取り印を押したら完了。受け取る側は、かぎでドアを開け、荷物を回収する仕組み。担当者は「宅配ボックスのある賃貸から戸建てに引っ越す人などは“必要”とおっしゃいます」と話します。
今、宅配業者と他業種が連携し、不在者荷物の一時預かりをする動きなども出てきています。今後の動向を見ながら再配達を減らすためにできることを考えたいですね。