住宅ローンの選び方「金利タイプ」 将来の生活設計を立てて選ぼう
- 2015/7/9
- ハウジング
住まいのお金の基本③
住宅ローンの選び方「金利タイプ」
将来の生活設計を立てて選ぼう
「固定型」と「変動型」
金利だけでなく、タイプを見極めて
夢のマイホームづくりに向けて、シリーズで紹介している「住まいのお金の基本」。今回は「住宅ローン」について。独立系ファイナンシャルプランニング会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)のファイナンシャルプランナー・垣由起さんに解説してもらいました。
「住宅ローン計画はイコール返済計画です。一般的には30年、35年と長い期間をかけて返済しなければならないもの。今は返せると思っても、将来の生活設計を立てながら、長期のスタンスで考えることが大切」と垣さんは念を押します
まず、住宅ローンの種類には、銀行など民間金融機関の融資、住宅金融支援機構と民間が提携した「フラット35」、財形貯蓄融資などの公的融資があり、金利のタイプや返済方法が異なります。金利タイプは、金利が固定される期間によって「固定金利型」「変動金利型」「固定期間選択型」があります。
「今は超低金利のため、変動金利型を選択する人が多いようですが、変動金利の特徴として、毎月の返済額は5年に一度の見直しなのに、金利は半年ごと。長い返済期間の間に金利が上昇するリスクを考慮する必要があります。見直し時点できちんとチェックして、生活設計の再確認を」とアドバイス。
一方で、完済まで金利が固定されるのが「固定金利型」。「変動型より金利は高めですが、返済額が変わらないので、家計や生活設計を立てやすいというメリットがあります」と垣さん。「固定金利型の代表的な商品には、最長35年間固定金利の『フラット35』があり、金利は取り扱う金融機関によって違います。また、一定条件を満たす住宅を対象とした『フラット35S』は、現在、一定期間の金利引き下げ幅が0・3%から0・6%に拡大されています(予算金額に達すると終了)」
※次回は7月18日号で「返済計画」を掲載