住宅に関わる保険の選び方 自分の家に合った火災保険を選んでる?
- 2015/8/20
- ハウジング
今年10月以降は最長10年契約に
家づくりにおいて知っておきたい「住まいのお金の基本」シリーズ。今回は、生命保険や自動車保険のように、住宅を購入する際に加入する「火災保険」について。
解説してくれるのは、独立系ファイナンシャルプランニング会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)代表取締役・秋山裕材さん。「火災保険は、立地条件など、自分の家に必要な補償を考えて、選べる『使える保険』へと変わってきています」と最近の傾向を話します。
火災保険とは、建物や家財を対象に、火災・落雷・爆発・破裂・風災・水災などの災害を補償する損害保険の一つ。以前は、免責金額の20万円(風災の場合)を超えないと支払われませんでした。現在は、契約の際に免責金額(自己負担額)を選択できるなど、より自由度が高い保険も登場しています。
例えば、台風でカーポートの屋根が吹き飛び、修理に20万円かかった場合、免責金額を3万円で設定していると、差額の17万円が支払われます。他にも「車が通った時に石が跳ね、自宅の窓ガラスが割れた」など、知っているようで知らなかったことが補償の対象となっていることも。
各損害保険会社で、補償の内容が異なっているので、契約時には値段の安さではなく、じっくりと内容の確認を。
また、これまでは36年間の長期契約ができましたが、今年10月以降からは、10年までとなります。契約期間が長いほど割引率が高くなるので、今回の改訂は実質的に負担増。契約内容、期間ともに見直してみることも大切になってきます。
秋山さんは「自分の家に合った補償内容を選んでください。まずは、保険会社(代理店)に相談を」とアドバイスしています。