紀の川市の特産を存分に生かした商品
和歌山大学観光学部の学生が、紀の川市や同市内の企業、そして近鉄百貨店和歌山店と共同開発した新商品「紀の川アソートセット」が誕生。同百貨店のお中元ギフトとして販売が始まりました。
同大学観光学部は、県内の自治体と協力し、地域の課題に地元の企業や住民とともに取り組む「地域連携プログラム」を実施。この商品を開発したのは、昨年度に紀の川市と連携する同プログラムに参加した学生15人。その前年度には、同じく紀の川市のジェラート店「藤桃(とうとう)庵」とコラボしてオリジナルジェラートを開発し、販売しました。昨年度は、この活動をさらに発展させ、藤桃庵に加え、酒蔵「九重雜賀」、農業法人の「観音山フルーツガーデン」の3社と共同。1回生6人は藤桃庵、2回生5人は観音山フルーツガーデン、3回生4人は九重雜賀とともに商品を考案し、それらの詰め合わせ商品を完成させました。
「グループで取り組みましたが、私たちは一つのテーマを設けました。それは“家族で楽しめる”商品にしようということでした」と話すのは、現4回生の大島愛梨さん。九重雜賀の梅酒に、和歌山弁の「いんでくら」(帰るわ)の商品名を付け、ロゴとパッケージをデザイン。「“家に帰る”で“いんでくら”。夏の帰省も意識して、家族のおうち時間を楽しんでほしいという思いを込めました」
観音山フルーツガーデンとは2商品を開発。一つは、紀ノ川柿を樹上で熟成させた“黒ごま蜜紀ノ川柿”のドライフルーツ「のうかちっぷす」。もう一つは、飲むタイプのゼリー「和歌山なちゅるん はちみつレモン味」のはちみつ増量タイプ。「“ちっぷす”は子どものおやつになり、お酒にもよく合います」と、櫻井菜央さん。さらに、藤桃庵とはジャム作りに取り組み、梅酒で香り付けした「イチゴ」、コアントローを使った「ハッサク」、バニラを効かせた「バニラミルク」の3種類が完成。それぞれを混ぜ合わせた味の変化も楽しめる「まぜるジャム」としました。「フレーバーを加え、ちょっと大人っぽいジャムに仕上げています」と、安成夢叶さん。
「紀の川アソートセット」は近鉄百貨店のお中元ギフトカタログに掲載。全国から注文を受け付けます。また、同百貨店和歌山店では、地下1階の「紀州路コーナー」で、それぞれの商品が単品で購入できます。
お問い合わせ | 073(433)1122 近鉄百貨店和歌山店 |
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