補助金制度を利用してお得に改修
既存住宅の改修で住まいの悩みを解決する新シリーズ、「今年こそリノベーション!」をスタートします。初回は、住友不動産新築そっくりさん事業本部和歌山営業所(和歌山市三木町中ノ丁)の営業所長・坂下朋健さんに、リノベーションの基礎知識やトレンドについて話を聞きました。
まず、リフォームとリノベーションの違いについて。「リフォームは老朽化した建物や設備を元の状態に戻すこと。一方、リノベーションは、間取りを変えたり、デザイン性を高めたりなど、家に新たな価値を付けます」と、坂下さんは話します。
さらに最近は、断熱性や耐震性など家の性能向上を目的としたリノベーションも増えているそうで、「その背景には、国の施策であるカーボンニュートラルの影響があります」と坂下さん。壊して建てるスクラップ&ビルド型から長く住み続けるストック型に移行させ、廃棄物や環境負荷の減少を目指すもの。「そのため、省エネ住宅の普及を目的とした改修工事費の補助金制度も用意されています。中でも『住宅省エネ2023キャンペーン』は、最大で260万円の補助が受けられるため、注目を集めています」とも。
補助金が使えるとはいえ、性能を変えるとなると、工事が大掛かりになって費用が気になります。「家全体を丸ごと改修するフルリノベだけでなく、ワンフロアやワンルームだけを改修する部分リノベで住まいの快適性を高めることもできます。ライフスタイルや予算に合わせてプランを立てましょう」と坂下さん。「室内の温度差から起こるヒートショックなど、家族の健康を守るための対策として行う浴室や廊下の改修も補助の対象です」。また、マイホームを検討するとき、築年数のたった中古住宅を購入して自分好みにフルリノベをした方が、新築の建築費より費用が抑えられる一面もあります。
リノベの業者選びについては、「豊富な施工実績を持ち、工事前にインスペクション(住宅診断)をして改修内容をアドバイスしてくれるところがいいですね。国の減税や補助金の制度を上手に活用して、お得に高性能なリノベを実現させましょう」とも話していました。
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