今年こそリノベーション⑧
2世帯リノベの間取り決め
程よい距離感が成功の秘けつ

依頼先は経験豊富な“仲介役”を

 家族の数だけある、リノベーションのカタチ。シリーズ8回目は、住友不動産新築そっくりさん事業本部和歌山営業所(和歌山市三木町中ノ丁)の営業所長・坂下朋健さんに、2世帯住宅のリノベの間取りタイプや選び方について聞きました。

親世帯と子世帯が一つ屋根の下で暮らす2世帯住宅。育児や介護、災害時に助け合える安心感や、住居費や光熱費、固定資産税を抑えられるメリットがある一方、生活時間のずれや共有スペースの使い方でストレスを感じてしまうことも。

坂下さんは「2世帯住宅のリノベプランは、大きく分けて、『完全同居』『一部同居』『完全分離』の3タイプ」と説明します。「完全同居」は、寝室や個室以外はほぼ全て共有。「一部同居」は、玄関やリビングなどの共用部と、寝室やトイレ、キッチンなどの専用部を配分し、適度なプライバシーを保ちます。「完全分離」は、上下階または左右で住み分ける、一つの建物の中に2軒の家があるイメージです。

どのプランにするかは、敷地の広さや予算、住む人数にもよりますが、「両世帯が互いに求める距離感と生活ルールを反映させた間取りであることが肝心」と、坂下さん。「でも、家族だけの話し合いでは、我を通したり、逆に遠慮したりして理想の間取りに行き着かないことも」と、これまでの経験を伝えます。「業者が間に入って世帯別や個々にヒアリングし、プロの視点で仲介しながら適切な間取りを提案すると、“ゴール”が見えてきます」とも。また、「2世帯リノベは大規模工事になることもあり、過去の実績を調べるのも必須です」と、業者選びについてもアドバイスします。

リノベの完成見学会に参加して、ビフォー・アフターのアフターを体感するのもおすすめ、と坂下さん。「弊社では2世帯リノベをしたお客さまの家を案内しています。ご自身の家族構成や住居に似たリノベの家を訪ね、施主さんに間取りの工夫や住み心地を直接聞き、リアルな意見を参考にしてみてはいかがでしょうか」とも話していました。

孫・子・親が共有のLDKに集う「一部同居」のリノベの家の一例(写真提供=住友不動産)


ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る