今どきの情報番組に必要な
「へ~へ~ほ~」とは!?
「へ~へ~ほ~」と言えば、北島三郎の名曲“与作”かと思いきや、そうではない。情報の、である。そもそもグルメや生活情報番組というジャンルが確立されているのは、日本だけだそうだ。でも、これらの番組があるからこそ、日本人の目は肥え、文化も向上してきた。では、その「へ~へ~ほ~」とは何か?
先日、レストランで、シェフが客に説明する声が。「このソースの隠し味はオレンジなんです」「へ~」「ほ~」「そぉなんだ」。まさしく、これである。「ガスレンジの汚れには〇〇を使え」や「ヨーグルトにアレを混ぜるだけでチーズになる」など、思わず「へ~」や「ほ~」と、うなるポイントを焦点に制作するのだ。クイズのように主婦層が興味を持つ設問で、番組を盛り上げ、答えが知りたくて最後まで見てしまうパターンに展開。会議中でも「この情報の“へ~へ~ほ~”はどこ?」といった言葉がよく飛び交う。「へ~ほ~」がない場合はボツになるほど。ちなみに前述の答えは、「ビール」と「レモン汁」。もはや与作は木を切らず、家事をする時代になったのだ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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