今、始めよう!バードウオッチング

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毎月第2週発行号は〝GoodLife(上質な暮らし)〟を提案します。今回のテーマは、「趣味」。子どもから大人まで、男性も女性も楽しめるバードウオッチングを始めて、生活に彩りを加えませんか。

何気ない日常を豊かに
奥深い〝鳥の世界〞

私たちにとって、最も身近な野生動物の一種である〝鳥〞。山や森、海や川などの水辺だけでなく、街中や家の庭先でもその姿を見ることができます。「最近、野鳥観察をする人が増えているんですよ」と話すのは、日本野鳥の会和歌山県支部・支部長の中川守さん。〝山ガール〞に対して、〝鳥ガール〞と呼ばれる女子も出現しているとか。中川さんに、野鳥観察の魅力について聞きました。

バードウオッチングというと、双眼鏡を片手にカウンターでカチカチと数を数える、なんだか地味なイメージ…。「普段あまり気に掛けていない野鳥に目を向けることで、何気ない日常が豊かなものになりますよ。少し周りを見てみると、さまざまな種類の鳥がいるのが分かります。見た目や習性も多種多様です」

下記では、野鳥観察の仕方や準備物、和歌山県で見られる野鳥、日本野鳥の会が販売している、バードウオッチングに役立つオリジナルグッズなどを紹介します。これからの季節、初心者にぴったりの野鳥観察会も開催されるので、気軽に参加を。暮らしに彩りを加える野鳥の魅力に、あなたも触れてみませんか。

繊細な感性を育む野鳥観察

秋から冬がベストシーズン
まずは身近なところから

日本野鳥の会 和歌山県支部・支部長 中川守さん

日本野鳥の会
和歌山県支部・支部長
中川守さん


木の葉が落ち、野鳥の姿が見えやすくなる11〜12月は、バードウオッチングのベストシーズン。初心者にも見つけやすいので、始めるならこの時期がぴったりです。そんなに難しく考えずに、まずは身近な場所、自宅の窓際や庭先に注目してみましょう。想像するよりもさまざまな種類の野鳥を肉眼で確認することができます。中川さんは、「スズメやカラスなど見慣れた鳥も、それぞれ違う表情を持っていたり、双眼鏡を使ってよく見てみると、羽の一枚一枚の緻密な構造に驚かされることもあります」と話します。

アウトドアが好きで野鳥にも興味を持った人、鳥のさえずりに魅了された人、「俳句に詠みたいので、ホトトギスについて詳しく知りたい」と始めた人、お気に入りの種類をずっと追い続けている人、数などのデータコレクター…。バードウオッチングを始めるきっかけや観察の仕方はそれぞれ。「散歩のついでや、旅行に出掛けた先など、いつでもどこでもできるところが、バードウオッチングの魅力です」。気軽に楽しんでみましょう。

野鳥観察を目的に、森や山へ出掛けるときは、左記のような格好を参考にしてみてください。帽子に、虫に刺されたり、けがをしないように長袖、長ズボン、運動靴か長靴といった、ハイキングをするときのスタイルが理想(気象条件によっては、雨具も)。そこに双眼鏡、発見した野鳥の絵や情報を書き込むフィールドノートと筆記用具、野鳥図鑑を持ち物として加えて。双眼鏡は、広視野で8〜10倍程度の明るいもの(口径20〜40ミリ程度)。双眼鏡よりも倍率が高く、遠くにいる鳥をより鮮明に観察できる、野外用望遠鏡・スコープを使う場合も。下記の野鳥観察会では、無料で貸し出してくれます。

野鳥観察ハンディ図鑑 「新・山野の鳥 改訂版」「新・水辺の鳥 改訂版」 日本野鳥の会/各648円

野鳥観察ハンディ図鑑
「新・山野の鳥 改訂版」「新・水辺の鳥 改訂版」
日本野鳥の会/各648円


フィールドノートは、表紙が分厚く、手帳サイズより少し大きいものが使いやすいとのこと。ボールペンなどは、雨で濡れた場合に字がにじんでしまうので、鉛筆で書くのがおすすめです。観察した年月日、場所、天気、観察時刻、観察に使った道具、参加者、野鳥の種類や個体数などを記録します。
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あわただしい毎日の中に
新たな発見があるかも

和歌山は多くの渡り鳥の通過地点として知られています。さまざまな鳥に出合える恵まれた環境です。一年を通して観察できる野鳥は、和歌山県の鳥に指定されているメジロの他、川辺や湖、沼の枝や岩にいて、水に飛び込んで魚を取ったり水浴びをする姿が人気を集めるカワセミや、市街地から山地まで多くの場所で見られるシジュウカラやヒヨドリ、広葉樹林を好むヤマガラなど、多彩。カワセミは和歌山城の堀でも見ることができるそう。また、今の時期(11〜12月)ならではの鳥たちもいるので、季節の移り変わりとともに楽しめます(上記参照)。

「一見すれば退屈な景色も、少し意識をすれば面白いものに変わります。野鳥を観察することで、子どもも大人も、細やかな感性や探究心を育むことができますよ」と中川さん。また、野鳥観察を通じて自然環境に興味を持つことにもつながります。野鳥のいる和歌山の豊かな自然環境に親しみ、日常を丁寧に見つめてみませんか。

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初心者も参加しやすい野鳥観察会

日本野鳥の会や、和歌山県立自然博物館は、定期的に野鳥の観察会を開催しています。初心者にもやさしく教えてくれるので、ぜひ参加して。

日本野鳥の会和歌山県支部主催

「探鳥会」

日時 11月20日(日)午前9時から(正午まで)
場所 ゆかし潟(那智勝浦町湯川)集合場所は「きよもん湯」駐車場
観察する鳥 里山の鳥とカモ類
参加費 無料 ※雨天中止
問い合わせ 0738(29)2377
日本野鳥の会 和歌山県支部事務局
和歌山市地区では、年間12回の探鳥会を実施。
参加無料。詳細は☎073(444)4554中川さんに問い合わせを

和歌山県立自然博物館主催

「身近な野鳥入門」申し込み不要

日時 ・11月26日(土)「身近な野鳥入門⑤」
・12月25日(日)「身近な野鳥入門⑥」
・平成29年1月22日(日)「身近な野鳥入門⑦」
午後2時~2時半
場所 和歌山県立自然博物館周辺(海南市船尾)
定員 10人
参加費 無料ですが、入館料別途必要(大人470円、65歳以上・高校生以下無料)

「新春冬鳥探鳥会」

日時 平成29年1月29日(日)午前10時~正午
場所 海南市わんぱく公園(海南市大野中)
定員 30人
対象 小学生以上一般、小学生は保護者同伴参加希望者は1月15日(日)必着で要申し込み。申し込み方法などは問い合わせを
問い合わせ 073(483)1777
和歌山県立自然博物館

日本野鳥の会オリジナルグッズ

見た目から入るのもあり!日本野鳥の会が販売している、おしゃれでかわいいグッズを一挙紹介。

全12種の野鳥のイラストと鳴き声がデザインされた、日本野鳥の会オリジナルマスキングテープ。961円。

全12種の野鳥のイラストと鳴き声がデザインされた、日本野鳥の会オリジナルマスキングテープ。961円。

手のひらの部分が天然ゴムで加工された手袋。グリップ力抜群。着けたままで図鑑のページをめくることができます。1296円。

手のひらの部分が天然ゴムで加工された手袋。グリップ力抜群。着けたままで図鑑のページをめくることができます。1296円。

ファッションアイテムとして、普段使いしている人も多数。やわらかい素材で快適な履き心地です。4752円。

ファッションアイテムとして、普段使いしている人も多数。やわらかい素材で快適な履き心地です。4752円。

ポケットに収まるコンパクトなメモ帳。「ツバメネイビー」「アホウドリクリーム」「コマドリオレンジ」の3色セット。3mm方眼のスケッチブックタイプ。1458円。

ポケットに収まるコンパクトなメモ帳。「ツバメネイビー」「アホウドリクリーム」「コマドリオレンジ」の3色セット。3mm方眼のスケッチブックタイプ。1458円。

日本野鳥の会バードショップオンライン「Wild Bird」(http://www.birdshop.jp/)で購入可能。実用的、魅力的な商品がたくさんあるのでチェックしてみて!

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