世界で評価が急上昇中の「日本ワイン」
和歌山産ワインに注目
- 2021/11/11
- フロント特集
毎年11月の第3木曜はボージョレ・ヌーボーの解禁日。来週になるとフランスから新酒ワインが続々と入荷されますが、今回は、和歌山産ワインのお話。和歌山県内に2つのワイナリーがあることはご存じでしょうか?
ブドウ栽培・醸造に造り手のこだわり
「和歌山ワイナリー」「湯浅ワイナリー」
まずは、国産ワインのうんちくを少し。国産ブドウを使った国内製造の果実酒を「日本ワイン」、国内製造でも輸入ワインや濃縮果汁などが原料に含まれるものを「国内製造ワイン」と定義されています。特に「日本ワイン」は、ブドウ栽培や醸造に造り手のこだわりが反映され、近年品質が著しく向上。国際コンクールでも評価されています。
「日本ワイン」の生産量はまだまだ少量ですが、ほぼ日本全国で造られていて、和歌山県では、「和歌山ワイナリー」と「湯浅ワイナリー」が醸造。どちらも石油関連を中心に幅広い事業を展開する「TOA(ティーオーエー)」(有田市初島町)が運営しているのですが、コンセプトが相異なり、それぞれに個性あふれるワインを造っています。
個性が光る自然派と正統派
「和歌山ワイナリー」と「湯浅ワイナリー」。どちらも丹精込めてワインを造っていますが、ちょっと性格が異なるよう。ワインエキスパートの資格を持つフリーアナウンサーの津山理美さんと一緒に両ワインを楽しむ「大人女子旅」も企画しました。参加してね!
ブドウ栽培から醸造まで手掛ける
自然派の和歌山ワイナリー
2015年6月、和歌山県初のワイナリーとして有田川町で創業した「和歌山ワイナリー」は、「何も足さず、何も引かない、極力自然のままで」がコンセプト。創業に先駆け14年に、使われなくなった好立地のみかん畑にワイン専用品種のブドウの苗木を植樹。現在は、有田市と有田川町にそれぞれ約5000平方メートルずつの自社畑を保有し、試行錯誤しながら、シャルドネ、ピノグリ、メルロ、カベルネ・フランなど8品種約4000本を減農薬で栽培。その自社畑でできるブドウだけを使い、昔ながらの設備を備えた工場で天然酵母で発酵させ、無ろ過・非加熱で瓶に詰めます。「ブドウ栽培から醸造まで純和歌山産にこだわり、ブドウ本来の味を生かした自然派ワイン。一本一本に造り手の思いを込めて届けています」と栽培・醸造責任者の南口義彦さん。
年間生産量は約1万本(720ml換算)。今夏完成した20年の新酒は9種類で、「和(わ)シリーズ」として発売中ですが、白ワインは完売。
住所 | 有田川町垣倉50-10 |
---|---|
電話 | 0737(53)2290 |
ホームページ | https://www.wakayama-wine.jp/ |
備考 | 工場は非公開 ブドウ畑は見学可 |
和メルロ2020
3520円(720ml)
和メルロ木樽熟成
4950円(720ml)
※シャルドネ、マルヴァジアなど白ワインも「和」シリーズで展開していますが、好評につき完売
厳選品種を“醸造のまち”で
正統派の湯浅ワイナリー
一方、「湯浅ワイナリー」は19年4月、しょう油発祥の地であり、発酵に関する伝統と技術が受け継がれる湯浅町で誕生。こちらのコンセプトは、「ぶどうの持つポテンシャルを極限まで引き出す」。日本全国ワイン用のブドウ産地から、その年の最も良い品種を厳選して仕入れ、最新鋭の設備がそろう工場で醸造。発酵には人工酵母が使われ、各工程でワイン醸造歴38年の工場長と長年さまざまな酒造りに携わってきたベテラン醸造長の経験と知識が生かされています。「良い原材料を仕入れ、基本を守りつつ、丁寧に仕込んだ正統派ワイン。まだまだ若いワイナリーなので、今後“熟成”されるに連れて、もっとおもしろいワインができてくるはず」と工場長・西馬功さん。 年間生産量は約8万本(720ml換算)。20年の新酒から、赤ワインやスパークリングワインが加わり、果実酒「TOA200」シリーズに加え、和歌山の果実とワインをブレンドしたリキュール「勹果(ほうか)」も展開中。
住所 | 湯浅町栖原332 |
---|---|
電話 | 0737(63)0061 |
ホームページ | https://yuasa-winery.jp/ |
営業時間 | 午前9時~午後5時 |
定休日 | 土・日曜、祝日 |
備考 | 工場見学可、試飲室もあり (土・日曜、祝日は要予約) |
TOA200海(赤)2020
2200円(720ml)
TOA200風(赤)2020
3300円(720ml)
TOA200海(白)2020
2200円(720ml)
TOA200風(白)2020
3300円(720ml)
勹果 各1540円(375ml)
紀州南高梅&白ワインスパークリング
紀州南高梅&赤ワインスパークリング
TOA200ナイアガラ
スパークリング
1320円(375ml)
勹果 各1320円(375ml)
紀州南高梅&赤ワイン
紀州南高梅&白ワイン
和歌山じゃばら&白ワイン
有田みかん&白ワイン
和歌山もも&白ワイン
和歌山ゆず&白ワイン
梅、じゃばら、みかん、もも、ゆず。和歌山産の果物をぜいたくに使い、ワインとブレンド。どれもまろやかな口当たりで、果実の酸味、甘味、香りをワインが包み込んでいます。
湯浅ワイナリーで試飲
SATOMIのワインレビュー
北杜の雫の赤ワインは初めて飲みましたが、色がすごく濃いのにライトボディーでびっくり。「海(赤)」は酸がきれいでエレガント。同じ品種でも「風(赤)」は時間とともに表れる木樽の上品な香りが楽しめます。どちらも和食に合わせたいですね。特にみそやしょう油のコクのある料理には木樽熟成がマッチすると思います。「海(白)」は味わいも香りもスッキリでお造りに、「風(白)」はボリュームも感じられるのでクリーミーなお料理にもぴったり。
気になるワインはこちらで
「湯浅美味いもん蔵」で買えて、「ミソノバル」で飲めるよ!!
湯浅美味いもん蔵
住所 | 湯浅町湯浅2708-5 |
---|---|
電話 | 0737(63)0200 |
営業時間 | 午前10時~午後5時 |
定休日 | 水曜、年末年始 |
ホームページ | https://yuasawinery.thebase.in/ |
ミソノバル
住所 | 和歌山市美園町5-8-7 |
---|---|
電話 | 073(425)0088 |
営業時間 | 午後6時~11時 |
定休日 | 水曜 ※日曜は予約営業 |
https://m.facebook.com/misonobar |
紙面で紹介した湯浅ワイナリーを訪れ、ワインと料理のペアリングを楽しむ大人女子旅を企画しました。「ミソノバル」の坂口宗誠店長が、湯浅ワイナリー、和歌山ワイナリーのワインに合うランチを、ツアー参加者のためだけに振る舞ってくれます。フリーアナウンサーの津山理美さんも同行。ラジオのあれこれやワインのうんちくを楽しく話してくれます。
出発日 | 12月18日(土) |
---|---|
旅行代金 | 1万5000円 (バス代、昼食代、体験料含む) ※下記リフレッシュプラン適用で7500円 |
最少催行人数 |
18人 |
備考 |
※新型コロナウイルスの感染拡大によりツアーを中止する場合あり |
JR和歌山駅東口
(午前9時30分出発)
▼
湯浅ワイナリー
(見学・グラスマーカー作り体験)
▼
湯浅美味いもん蔵
(ワイン試飲・食事・ショッピング)
勹果シリーズ(試飲)、グラスワイン(スパークリング1種、赤2種、白1種)、前菜盛り合わせ、メーン料理(肉)、パスタを予定
▼
湯浅伝統的建造物群保存地区
(自由散策)
▼
湯浅醤油
(しょう油蔵見学・ショッピング)
▼
有田箕島漁協直営産直市場「浜のうたせ」
(自由行動・ショッピング)
▼
JR和歌山駅東口
(午後5時半ごろ到着)
※添乗員同行
本ツアーは「わかやまリフレッシュプラン3rd」の対象で、和歌山県在住の人はツアー料金の割引(総旅行代金の2分の1以内)が適用されます。詳細は「わかやまリフレッシュプラン販売促進事務局」のホームページ参照(HPはこちら)。電子チケットの抽選申し込みは11月9日で終了していますが、チケットを持っていなくても割引後の金額で利用できます。
■中紀バス・マリンツアー予約センター
電話 | 0120(889)873 |
---|---|
営業時間 | 午前9時~午後6時 |
定休日 | 土・日曜、祝日 |
住所 | 和歌山市井ノ口544-2 和歌山営業本部(和歌山県知事登録旅行業第2-101号) |
備考 | ※詳しい内容・旅行条件は旅行書類で確認を。新型コロナ予防対策について、送付する書面で確認ください |