不動産のプロが伝授、知っておきたい賃貸の豆知識⑫
入居後はルールを守って困りごとは管理会社・家主に
- 2018/3/29
- ハウジング
入学や就職、転勤など、新生活への準備が佳境を迎える中、今春は、例年以上に新しい住まいに移るという人が多く、〝引っ越し難民〞という言葉が話題に。今回は、入居後の住まい方について、和歌山県宅地建物取引業協会の広報啓発委員長・末吉亜矢さんに聞きました。 「契約を終え、住み始めてからのトラブルは比較的少ないのですが、集合住宅でお互い気持ちよく暮らすためには、まずはご自身が、ゴミの出し方や騒音への配慮、共用部に物を置かないなど、生活ルールを守りましょう。そして、賃貸物件は、やがて退去して大家さんに返却するときがやってきます。原状回復でのトラブルを避けるためにも、〝キレイ〞に暮らしましょう」と話します。 設備の不具合は、管理会社や貸し主に、また、階上や隣人の常識を超えた騒音やゴミ被害などに悩む場合も、直接本人にではなく、管理会社や貸し主に相談しましょう。「当人に直接言うと、あらぬトラブルを招く危険性があるので、なるべく控えて。〝ワンクッション〞を挟んで、それでも解決されない場合は、全国の宅建協会に相談してみてください」と末吉さん
和歌山県は一人暮らしの満足度全国2位
全国宅地建物取引業協会連合会・全国宅地建物取引業保証協会が、毎年実施している「一人暮らしに関する意識調査」の2017年の結果では、全般的な一人暮らしの現状について、「満足」と「やや満足」と回答したのは82・5%。都道府県別でみると、1位は富山県で94%、2位は京都府と和歌山県が同率で92%でした。末吉さんは、「借り主からは、家賃相場に対して、広い物件が多く、マンション内に駐車場があったり、なくてもすぐ近くに安く借りられるという声をよく聞きます。一方、貸し主も物件の入居率を上げるために、設備投資に力を入れている人が多いと思います」と解説します。県外から来た人たちに〝和歌山が住みよい町〞と思ってもらえるよう、転入者を温かく迎えてあげましょう。
※次回は3月24日号掲載
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