不動産のプロが伝授、知っておきたい賃貸の豆知識⑩
引っ越しシーズンが本格化 物件下見時の7つのチェック項目
- 2018/1/25
- ハウジング
どんなに時間がなくても必ず下見を
これから春に向けて引っ越しシーズンが本格化。進学、就職、転勤と境遇は違っても家を探すのは同じ。今回は、物件下見時のポイントについて、和歌山県宅地建物取引業協会の広報啓発委員長・末吉亜矢さんに解説してもらいました。
「間取り図だけを見て物件を決めてしまうのはちょっと危険。そこで数年生活するわけですから、室内はもちろん、周辺の環境も自分の目で確かめましょう。最低3件は見て回りたいもの。効率よく物件を見るためにも、事前に不動産会社に条件を伝え、アポイントをとってから訪問して」と、末吉さんは言います。
物件の下見では、①日当たり・見晴らし②実際の部屋の広さ③天井の高さ④照明器具やエアコンなどの設備・備品⑤共用部の状況⑥音・におい⑦周辺の環境をチェック。「間取り図で窓の方向が分かっても、近くにビルがあれば日差しを遮ってしまいます。また、物件概要に『6帖』と記されていてもフローリングだと実際の広さはまちまち」と指摘。さらに、「下見の際はメジャーを持参することをおすすめします。置きたい家具が配置できるか測ったり、窓枠のサイズを測っておくと引っ越し前にカーテンも準備
できます」とも。
設備・備品は、不備があれば入居前に修繕してもらい、共用部は管理が行き届いているか、避難経路が確保されているかを確認。音・においと周辺環境については昼間と夜間と両方見ておきたいところ。「近くに工場や商業施設、飲食店があれば時間帯によって音やにおいの感じ方が異なります」と注意を促します。
ちなみに、今も昔も南向きの物件が人気ですが、「朝方の日当たりが良い東向きは朝型タイプ、夕日が差し込む西向きは夜型タイプに向いています。また北向きは、夏場涼しいので暑がりな人には向いているかもしれません。行動パターンに合わせて選んでみては」と。
※次回は2月24日号掲載
県宅建協会 | 073(471)6000 |
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