不動産のプロが伝授、知っておきたい賃貸の豆知識②住みよい場所で無理なく暮らすために 予算を立て、優先順位を考えよう
- 2017/5/25
- ハウジング
初期費用は賃料の5〜6カ月分
家賃は月収の3割程度に
「皆さん、家を選ぶとき、何を重視しますか?金額、立地、広さ、防犯、室内設備…。マイホームを建てる場合は、お金をかければ、すべての希望条件を満たすことができるかもしれません。しかし、賃貸は予算と照らし合わせ、優先順位をつけることが重要です」と話すのは、不動産・貸しビル業「三商」の代表取締役で、和歌山県宅地建物取引業協会広報啓発委員長の末吉亜矢さん。
予算については、「一般的に、部屋を借りるのに必要な費用は賃料の約5〜6カ月分、家賃は月収の3割以下に設定しておくのが無難といわれています」とアドバイス。
部屋を借りる初期費用として、「前家賃」、廊下の清掃やエレベーターの電気代などの「管理費(共益費)」、慣行として大家さんに支払う「礼金」、家賃滞納や部屋を破損した際に使われる「敷金・保証金」、不動産会社に支払う「仲介手数料(家賃1カ月分)」の他、火災保険料などがかかります。さらに、最低限毎月支払うものとして家賃と管理費に加え、水道光熱費、通信費、駐車場代などが挙げられます。
「近年、〝敷金・礼金ゼロ・保証人不要〞という物件も増えてきていますが、これは、保証会社への加入が必要となり、審査があります。また、公共料金について、電気、ガス、上下水道代や、駐車場が必要な場合は敷地内、または近隣で確保できるかを確認しましょう」と。
一方、優先順位においては、「都心部では〝駅近〞が人気ですが、和歌山県では、職場や学校の近く、近隣にスーパーや病院があるなどの利便性の高さ、子どもの学校区内など、選ぶ場所は人それぞれ。設備面については、セキュリティー対策、水回りのきれいさ、ブロードバンド対応が最近の人気要素」と言います。
<各施策の問い合わせ先>
県宅建協会 | 073(471)6000 |
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