ムシムシ、ムズムズ 意外と多い水虫女子
- 2016/6/30
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
梅雨時、ムシムシすると、足もムズムズするような…。昨今、“水虫女子”が増えているのだとか。人にはちょっと聞きづらい水虫。専門医に解説してもらいました。
Q 水虫って男性がなるイメージですが。
A 性別に関係なく、発症します。水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビが皮膚で繁殖する病気。菌は多湿な環境で活発になるので、これまでは夏に発症するケースが多かったのですが、最近はブーツなどで足が蒸れて冬場でも発症。女性の感染者が増えています。
Q 水虫の症状って。
A 足裏に水疱(すいほう)ができたり、皮膚が硬くなってガサガサになったり、足指の間の皮がめくれたりします。かゆみは、できた箇所と症状によって、強い場合も全くない場合もあります。
Q 感染経路は?
A 真菌のついたバスマットやスリッパなどから移り、時間の経過とともに体温と汗などで増殖して感染します。足だけでなく、体のあらゆるところに感染するので気を付けて。家族に水虫を疑う人がいる場合は要注意。受診を促しましょう。予防策としては、①靴下をまめに履き替える②同じ靴を履き続けない③帰宅したら手だけでなく足も洗う、などが有効です。
Q もし…と思ったら。
A まずは、専門医に診断してもらいましょう。間違った市販薬の使用は、かえって症状を悪化させることも。水虫は、専門医の指導のもと根気よく治療することが、治る近道。また、以前は飲み薬だけだった爪水虫の治療に、最近、塗り薬が加わりました。諦めていた人も、治療を再開してみてはいかがでしょう。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター皮膚科部 |
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※次回は7月30日号掲載