“先輩住人”に住み心地を聞くのも手
広さや予算が希望に合った土地でも、「環境に難あり」だと住み心地のいい暮らしはかないません。和歌山県宅地建物取引業協会が“後悔しない土地探し”を指南するシリーズ3回目は、土地を購入する前に確認したい「インフラや周辺環境」について、広報啓発委員長の武田雅博さんが解説します。
まずは生活に欠かせないインフラから。「水道や電気、ガス、通信などライフラインの整備状況は必ずチェックを」と武田さん。例えば上下水道なら、敷地前の道路地中に水道管が敷設されているか、水道管の所有者は誰か、敷地内まで給排水が引き込まれているかなどの確認を。「引き込み費用は思いのほか高額。買い主、売り主のどちらが費用を負担するか、土地を扱う不動産業者などに聞いて明確にしましょう」と武田さん。
日々の暮らしで利用したい環境施設が周辺にないと生活の質が下がります。スーパーなどの買い物施設をはじめ、医療機関、公共機関、金融機関など自分の生活に必要と思われる施設の場所を調べましょう。通勤や通学時に使う交通機関や、家の周りの交通量も確認したいものです。
周辺環境を把握するためには、現地を訪れて自分の目で確かめることが大切。平日や週末、朝・昼・晩など、曜日や時間帯により地域の雰囲気が変わることもあります。武田さんは「週末は静かでも、平日は近くの工場からの騒音や振動、配送トラックの出入りが気になるというケースもあります」と話します。「土地の低いエリアなら、天候条件が悪いときに訪れ、冠水の有無を調べてもよさそうです」とも。
長く住む場所だからこそ、近隣トラブルは避けたいもの。「エリア事情に詳しい不動産業者に相談したり、近隣の住人の方に住み心地を直接聞いてみたりするのも有効。『この土地を購入しようと思っています』と声を掛け、住人や街の雰囲気を確認するといいですね」と武田さんは話します。
移り住んでから後悔しても手遅れ。問題は見逃さず、解決策を見つけてから、土地の購入を!
不動産に関する相談は宅建協会まで
お問い合わせ | 073(472)4600(午後1時~4時半) |
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