行政や専門家が連携した無料相談会へ
最終回を迎える「空き家シリーズ」。和歌山県宅地建物取引業協会の広報啓発委員長・武田雅博さんが5回にわたり、不動産や税制、民法など多様な視点から空き家問題について解説してきました。今回は、空き家所有者それぞれの悩みに対応する相談窓口について伝えます。
空き家は登記や相続など権利関係が複雑に絡み、どこに相談に行けばよいか迷います。「空き家に関する相談会は各市町村の空き家対策担当や、家・土地に関連する専門団体によって行われています」と、武田さんは話します。
「和歌山県が行う『空き家なんでも相談会』は、行政と家や土地の専門家が連携し、無料で相談に応じてくれますよ」と話す武田さん。「司法書士や建築士、土地家屋調査士などのスペシャリストが、それぞれの実情に応じた解決策を提案します」
「県宅建協会からも、空き家流通に関する不動産知識を持った『空き家管理活用マイスター』を空き家なんでも相談会に派遣しています」と武田さん。同協会は、県の空き家対策活動に協力するため、2018年度に空き家管理活用マイスター制度を創設しました。「空き家の解消、また空き家の発生を未然に防ぐため、協会独自の試験合格者や、不動産コンサルティングマスターや宅建マイスターの資格保持者をマイスターとして認定。宅建業務だけでなく、豊富な不動産取引経験に基づく広範な知識を提供しています」と、武田さんは話します。
相談会に参加するのに持参するものは?「土地建物の権利書と納税通知書があると、話がスムーズに進みます」と武田さん。「予約時にある程度の相談内容を伝えてもらうので、概算的な評価を当日お伝えできることが多いですよ」とも。
空き家なんでも相談会の開催日は、県内の空き家相談サイト「タクセル」(https://takuseru.com/)や、和歌山県建築住宅課のサイト(https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/080800/akiyasoudan.html)で確認できます。
不動産に関する相談は宅建協会まで
お問い合わせ | 073(472)4600(祝日除く月~金曜の午後1時~4時半) |
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