パパと子の相性は? 「大好き」をわが子に伝えて
- 2019/8/1
- 子育て・教育
- なりっちの0歳パパを育てよう, 過去の人気連載コラム
おままごとが大好きな男の子と
ボール遊びが得意な女の子がいっぱい
親子の相性について書かれた本に「良い親と良い子どもの組み合わせが必ずしもうまくいくとは限らない」とありました。親だけ、子どもだけのそれぞれが良くても、親子関係になるとかみ合わないケースもあるのだと。
4人きょうだいの真ん中に育った私は好奇心と自立心が旺盛で、兄、妹とはちょっと違うと両親や親戚から言われていました。兄は男であるだけで優遇され、しかも期待を裏切らずに真面目で優秀、二人の妹は成人後も門限や言いつけをきちんと守る人たちでした。「あんただけは隠したい」と言っていた生真面目な母よりは冗談好きな父と似ていましたが、その父ともよく衝突しました。ある日、父に「どうして私ばっかり怒るの」と聞くと、父は平然と「兄も妹たちも叱られるようなことはしない」。そんなはずはない! その時に抱いた不公平感は消えることがなく、父の死後、知人の方から「お父さんはあなたをかわいがっていた」と聞かされて初めて、「私はかわいがられていた」と知ったぐらいです。
自分に似た性格を持つ子が好きな親もいれば、自分のマイナス面が見えて嫌だという親もいるでしょう。親子にも相性があるのは仕方がない。しかし、パパやママが思う以上に子どもは敏感で繊細です。自分と他のきょうだいを比べ、愛情をはかっています。接し方が下手だからと言い訳せず、見えるように、気付くように「大好きだよ」とわが子に伝えてください。
暑い中、まもなく産休に入るM保育士が大きなおなかを抱えて園児のお見送りを。迎えに来た保護者が「上は女の子だから下は男の子がいいですね」とか、「同じ方がいいですよ。男女が一人ずつだと一人っ子みたい」と勝手なことを。するとM保育士、「どっちでも。女の子ならお姉ちゃんが一緒に遊ぶと言っていますし、男の子ならパパがキャッチボールをしたいって。でも、おままごとの大好きな男の子も、ボール遊びが得意な女の子も保育園にはいっぱいいますからね」と笑顔で。
名前 | なりきよ ようこ |
---|---|
プロフィル | 絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表 |
関連キーワード