対面と遜色なく効率よく家づくり
これから家づくりを始める人にとって、最大の情報収集源はインターネット。これはコロナ禍以前から変わりありませんが、これまで“対面”を基本としてきた住宅業界のサービスもデジタル化が加速。自宅に居ながら打ち合わせができたり、モデルハウスが見られたり…。通信環境が整っていて、パソコン・スマートフォンが使えれば、家づくりが進められる時代に。「パナソニックホームズ和歌山」(和歌山市中之島)の住宅営業部でその実情を聞きました。
「新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに昨秋から、『家づくりネット相談』『土地活用ネット相談』を始めました。資料も画面共有して説明できますし、対面と遜色なく案内できますが、まだまだ来店される人の方が多いです」と、和歌山インター展示場の所長・広川富雄さんは説明します。
同社では、設計や資金計画、土地探しなどあらゆる相談にウェブ会議用のツールを使って対応。来店不要で、家族の予定を調整しなくても、帰宅後や休日など団らんしているときに利用でき、特に小さな子どもがいる家庭にとっては利便性の高いサービス。「相談から打ち合わせまで“完全リモート”の実績は多くはないですが、何度か来店いただく中で、“次はリモートで”というケースは増えてきています」と、同じく和歌山インター展示場の内田知利さん。
また、同社は4月からモデルハウスのリモート見学もスタート。ホームページに3D動画を掲載し、もっと詳しく見たいという人には、営業担当がモデルハウスを映しながら案内。画面を通じて双方向のやりとりが可能で、完成見学会のオンライン化も。「今のご時勢、その方が施主さんに受けてもらいやすい」とも。
でも、気になるのがセキュリティーのこと。「ツールは、お客さまの使い勝手の良いものを選んでいただけますが、一部のツールでは書類のやりとりをお断りしているものも。また、契約は対面でさせていただいています」と広川さん。「これまで『ネット相談』を実施してきて、デメリットはなし。ただスマホよりパソコンの方がやり良いというのはありますが…。家づくりの“第一歩”を踏み出せないでいる人は、気軽に“ポチっ”としてみてください」と、内田さんは話していました。
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