朝を制する者は、
昼と夜をも制する!?
4月から各局で一新される朝の情報番組。NHK「あさイチ」は、イノッチ・有働アナコンビの降板後、主婦層に好感度の高い博多華丸・大吉と近江友里恵アナの新たな体制で臨む。フジ系の「とくダネ!」は、これまた好感度のある伊藤利尋アナと山﨑夕貴アナをカンフル剤として抜擢した。日テレ系「スッキリ」では、先駆けて去年秋、自局のエース、水トアナを投入。民放視聴率トップのテレ朝系「モーニングショー」に迫ろうとしている。では、なぜ各局は、これほどまでに朝の番組へ力を入れているのか? 答えは、簡単。その局への視聴習慣をつけるためだ。朝からその局を見てもらい、“ずっとそのチャンネルで”という“ながら視聴”へ定着させる。この戦略は、バカにできない。例えば、かつて「ミヤネ屋」の視聴率が低かったのは、朝帯「スッキリ」と昼帯「ヒルナンデス」の影響を受けていたから。これが、その後の夕方帯番組まで影響を及ぼす。だからこそ、日テレは水トアナで底上げを行った。つまりは朝を制する局が、夜をも制する。趣味が朝寝坊の僕には耳の痛い言葉だ。
※次回は3月24日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平 粋も甘いも」などの番組構成を担当中
関連キーワード