テレビ業界は朝型にシフト
その理由は?
時間が不規則というイメージが根強いテレビ業界。確かに、テレビ局の始業時間は朝10時で、かつては深夜0時開始の会議もあった。が、それは10年前の話。今は、朝早くの会議が多くなっている。僕の場合だと、朝8時開始の会議は週3本で、夜の会議よりも多い。ではなぜ、そうなったのか。理由の一つは働き方改革だ。社員の残業時間を減らせ、といった局側の意向で、朝に会議をせざるを得ない。確かに夜の会議だと、だらだら遅くまでしていた。が、朝は皆、次の仕事があるので、終了時間がある。短く濃厚にできるのだ。また、スタッフの高齢化という問題も。今、テレビ・ラジオ業界は、30代以下の外部スタッフが激減している。キツイし、給料が安いイメージがあるからと、人材が入ってこないのだ。40前でも若手なんて番組が山ほどある。なので皆、深夜会議が体力的にきつくなっているのだ。だが、その朝会議ですら、一番乗りしているのは、年長者ばかり。このままだと、早朝5時とか、会議時間がもっと早まるかも。今度、早朝会議を提案してみようかしら。斬新な企画が生まれるかも。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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