テレビ業界は、
毎月が五月病なのか!?
「あれ? 彼は今日来ないの?」。この季節になると、あちこちの番組会議で聞かれる言葉である。つまり新入社員が飛んだ(突然、辞めた)のだ。中には、ロケ前日や重要なテープを持ったままだとか、シャレにならないケースもある。が、これでも10年前に比べれば、随分と“新人が飛ぶ率”は減った。前は本当にブラックな業界だったが、働き方改革のおかげか、マシな環境になりつつある。とはいえ、慢性的に人手不足なのも事実。新人が辞めないようにと、各会社が手厚くフォローしている。そうなれば、しわ寄せが来るのが、働き盛りの世代。特に管理職は、残業代がつかないとあって、深夜まで働かされるケースも。在阪各局も例外ではない。例えば、深夜のローカルニュースを読んでいるのが、50代のアナウンサーなんて光景は、前よりも増えている。他にも、泊まり勤務の報道記者、技術スタッフなども年齢層は高めだ。となれば、今後、そのような業務を外部委託するケースが増えるだろう。ふと、僕も新規参入しようかと思った。ギャラさえ良ければ、決して、飛ばないのだが。
※次回は6月2日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平 粋も甘いも」などの番組構成を担当中
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