変テレビどころじゃない
若者の〇〇離れが加速!?
若者のテレビ離れが叫ばれるようになったのは、2005年前後。そこからユーチューブなどの動画サイトやSNSが全盛となり、今や誰でもメディアを作れる時代となった。テレビ番組の企画を考えるときも、もはやSNSとの連動が必須。ならば、人気のインスタグラマーを呼んで、映え写真を載せて…なんて考えていたら、それはもう古いらしい。
実は、アメリカの若者の中で、インスタ離れが起きているというのだ。主な理由は、インスタが自分を発信する場というより、情報収集の場へ変わってきたこと。気軽に表現できなくなり、つまらないと辞める若者が増えたのだ。日本の若者も今後、同じ道をたどるのだとか。替わって人気なのが、ティックトックと呼ばれるショートムービーを配信できるSNSだ。なるほど、テレビ番組の告知やロケの衝撃シーンを短く紹介するのにはいいかも。再生数を競う企画もできそう…と連動企画を出したところで、また次のSNSが登場して、ティックトック離れとかいわれそう。これ以上、〇〇離れは勘弁してほしい。昨日、“肉離れ”になった中高年からの叫びだ。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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