チャンバラ時代劇
地上波から消えた理由は!?
10年前の「水戸黄門」終了により、地上波のテレビ番組表から消えたもの。それが新作時代劇のレギュラー枠。それからNHK以外で新作時代劇は、ほぼ制作されていない。その要因の一つは、膨大な制作費。時代背景に沿ったカツラや衣装、セットなど、とにかく費用がかかる。おまけに、スポンサーが付きづらい傾向も。例えば、携帯会社や自動車メーカーなどのスポンサー商品を時代劇の劇中では、使えない。時代劇の世界観を壊さない企業とマッチしにくいという背景もある。また、ストーリーのマンネリ化も問題に。残り15分で敵を倒すという、勧善懲悪な展開に視聴者が離れたのだ。おまけに、殺陣のできる俳優の高齢化による人手不足も指摘されている。では、どうすれば時代劇レギュラー枠の復活となるのか。ここで名案。例えば、数百年続く大手企業、創業者の立志伝はどうだろうか。創業者のお店を舞台に繰り広げられるチャンバラ劇。きっと、その企業はスポンサーになってくれるはず。となれば、黄門さまの印籠(ろう)のように、放送局側もすぐに「ははぁ~」とひれ伏すやに違いない。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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