チャレンジ!顔もみで不調を吹き飛ばせ
- 2015/2/26
- フロント特集
季節の変わり目は、気温や気候の変化に対応しきれず、体の調子が下降ぎみに。脳神経外科の長田裕さんが考案した“顔もみ”健康法で、心身ともにリラックスしましょう。
教えてくれるのは
長田裕先生
ナガタクリニック(和歌山市岡織屋小路)院長。自ら考案した「無血刺絡(しらく)療法」で、パーキンソン病をはじめとした難病治療を行っています。「自分でできるチクチク療法」(三和書籍・3月3日発売)など、著作多数。今回参考にしたのは「脳神経外科医が考案した超健康になる顔もみ療法」(マキノ出版・発売中)。
自律神経を整えてリラックス
気温の変化が大きく、体調を崩しがちな今の時期。そこで紹介したいのが「ナガタクリニック」院長の長田裕さんが考案した〝顔もみ〞です。
季節の変わり目に体調を崩しやすい原因の一つに、自律神経の乱れがあります。血流をはじめ体のあらゆる働きを調節しているのが、活動時に働く交感神経と休息時に働く副交感神経からなる自律神経。急激な温度変化などストレスがかかることで、バランスが乱れて不調の原因になります。
「自律神経の司令塔である脳幹に近い〝顔〞を刺激することで、神経に直接働きかけ、バランスを調整。自然治癒力や免疫力の向上を目指します」と長田さん。西洋の神経解剖学と、東洋の経穴(ツボ)理論に基づいて、顔を5つのゾーンに分類。指先を使ってそれぞれをもみほぐして刺激、同時に血流も促進、心身ともにリラックスできます。
カンタンにできる!顔もみの方法
人差し指、中指、薬指をそろえて顔にあて、小刻みに動かしながら刺激します。“イタ気持ちいい”くらいの強さでやさしくもみほぐして。1カ所30回ずつ、1日2、3セットが目安です
目の下のくぼみ
ほお骨が盛り上がっている部分。デリケートな部分なので、やさしく
眉毛
目の周りは、眼精疲労などに。仕事や読書の合間にもできます
耳の前
耳と髪の境、動脈があるところ。指を上下に動かしてもみほぐします
口の上
ちょうど歯茎の上に当たる部分。歯のトラブル、顔のむくみを感じたときに
口の下
下唇の下、歯茎の上に当たる部分。歯のトラブルがあるときに押して
顔とセットで、
頭と爪をもんで
さらにリラックス
より癒やされたい人は、顔もみと合わせて「頭もみ」と「爪もみ」もやってみましょう。
顔とセットで、頭と爪ももんでみましょう。顔もみ同様、自律神経のバランスを整えることが目的です。強く押しすぎず、“痛いけれど気持ちいい”くらいの強さで押すのがポイント。「回数などはあまり気にせず、毎日続けることが大切」と長田さんは言います。朝晩のスキンケアのとき、入浴中などにゆったりリラックスしながら行うのがおすすめ。
爪の生え際部分をギュッ
外出先などで簡単にできるのが爪もみ。神経線維が集まる爪の生え際も、自律神経に働きかけやすいポイントです。反対の手の親指と人差し指でギュッとつまみ、10秒以上かけて刺激。両手のすべての指に行いましょう(1日2、3セットが目安)。強いストレスを感じている人は、顔、頭、爪の3カ所をもみほぐすことで、リラックス効果を感じられます。
「天柱」と頭皮をもみほぐす
耳の後ろにある骨の出っ張りと、首の付け根中央のへこみとの間にある「天柱」というツボを刺激。さらに、手で頭を包み込むようにして指先で頭皮をもみます。回数は10回程度。マッサージ効果が高くリラックスでき、「はっきり出ていた笑いジワが減りました」と長田さん。「肌の色つやが良くなった!」との声もあるとか。エイジングケアとしても期待大です。