スマホなしの子育てにチャレンジを!
- 2019/1/31
- 子育て・教育
- なりっちの0歳パパを育てよう, 過去の人気連載コラム
ほっこり笑顔を見るためにあれこれやってみましょう
切れ目なく続く着信音。気付きながらも放置し、しばらくして開けたスマホのグループラインには未読メッセージが蓄積。順番に読みながら、盛り上がっている話の中にどうやって入ろうかと、大縄飛びを飛ぶときみたいに悩みます。でも結局は入れず、スタンプを送るのみ。
いつまで経ってもスマホに慣れず、大切なメールを迷惑メールと一緒にゴミ箱に入れたりするのでラインは大助かりなのですが、グループラインにたまるメッセージは悩みのタネ。半ば強制的に入れられたにせよ、所属するのは2つや3つのグループではないのです。
Sちゃん宅でホームパーティーがあり、その時にみんなで撮った写真が届きました。カメラが趣味のご主人が撮影してくださったもので、封筒にはSちゃん好みのおしゃれな切手が貼られ、手紙が添えられていました。喜んだのもつかの間、グループラインの縛りが。お礼を伝えようとそっとグループをのぞくと、あいにく誰からもメッセージが来ていません。なのでSちゃん宛にダイレクトに「ありがとう」を伝えました。
その2日後、ピコン、ピコンが始まって、みんなからのお礼が届き始めました。そうなると私一人が知らん顔をしているわけにもいかず、再びグループラインにお礼を送信するというややこしさ。スマホには人間関係の難しさも詰まっています。「電気代がもったいない」と一ぬけしたA子、その勇気に拍手。
「パパがスマホに夢中で食事中も手離さない」と嘆くママたち。知りたいことも買いたい物もその中にあり、誰にだって魅力的。特に子育て中のパパには心強い味方です。スマホがあれば二人きりのお留守番も不安なく引き受けられます。でも、たまにはスマホなしの子育てにチャレンジして。ポストに届いた紙焼きの写真と手紙のように、小さな絵本から小さな小さな虫の絵を見つけ出して喜ぶ子どもの笑顔がパパをほっこりさせること間違いなしですよ。
名前 | なりきよ ようこ |
---|---|
プロフィル | 絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表 |