シンデレラもびっくり?! ジャストフィットの靴探し
- 2018/11/1
- フロント特集
深まる秋をファッショナブルに過ごしたいもの。「オシャレは足元から」という言葉があるように、特に気を使いたい靴。でも、あの服と、このコートと…と、イメージして新調したものの、履くと痛くて靴箱の奥でずっと眠ったままという経験ありますよね。服以上にシビアな足のサイズ。あなたが自覚している自分の足のサイズは本当にそのサイズ?
85・4%の女性が平均4・4足の埋蔵靴
実寸より大きめを選ぶ傾向
リビング新聞グループのシンクタンク「リビングくらしHOW研究所」が2018年1~2月に実施した「靴と足の悩み」についてのアンケート調査によると、20代以上の女性の85・4%が1年以上履いていない“埋蔵靴”を持っていて、その数は平均4・4足。埋蔵の理由の多くは、「履く機会がない」「足に合わないから」だそうです。
あ~、もったいない。でも、一度足が“痛み”を覚えた靴は敬遠しがちで、だからといって捨てることも、人に譲ることもできず、ただただタンスの肥やしに。「たいていの方は、自分が把握している足のサイズより実際は小さく、大き目の靴を選んでしまっているケースが多いですね。足に合わない靴を履いていると、歩き方や姿勢などにも悪影響を与えます」と近鉄百貨店和歌山店のシューフィッター・中尾江梨さんは指摘します。
とはいうものの、シンデレラのガラスの靴のようなジャストサイズの履物を見つけることは可能なのでしょうか。中尾さんは、「靴に表示されている『cm』は靴選びの基準となりますが、必ずしも“長さ=大きさ”ではありません。まずは、正確な足のサイズを知ることから。そして、必ず両足でフィッティングすること」とアドバイスします。
測ってみよう、足長、足幅、足囲
履いてサイズ感、フィット感を確認
足のサイズは、足長と足幅、足囲で決まります。「靴には『cm』の表記以外に、『E』とか『EE』などと記されていますよね。これはワイズと呼び、日本ではJIS規格で決まっています。こちらも靴選びの目安となります」と中尾さんは説明します。
しかしながら、人の足型は千差万別。「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」がある上に、「足囲が同じでも、甲が高い・低いなど肉のつき方やデザインによってもサイズ感は変わり、むくみで、朝夕のフィット感が異なる人も」と中尾さん。また、ほとんどの人が多少なりとも左右の大きさが違うので、試着は必ず両足履いて歩き、サイズは大きい足に合わせ、小さい方の足は中敷などで調整しましょう。
試着の際は、つま先部分に捨て寸法(0・5~1センチの余裕)があるか、かかとに隙間がないか、履き口はソフトですっと足が入るか、土踏まずが靴のアーチラインに合っているかを確認。「かかとがパカパカ脱げてしまう靴は不安定になりやすく、かかと部分に適度に固さがあるものを選んで。ベルトやひもで調整できるものが安定します」とアドバイス。さらに、「どんなにお気に入りの靴でも、体重が外に流れ、歩きにくいと感じたらお別れのサイン」とのこと。
知っていますか? 足のサイズ
あなたはどのタイプ?
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