“サブスク”ワークで目指せ
2千万円の老後資金
参院選の喧噪(けんそう)も、まずはひと段落。2千万円の貯蓄が必要といわれた老後資金は今後、どうなるやら。野党の対案にも注目だ。その年金問題を敏感に察知していたのか、放送業界では空前のシニアスタッフブーム。というより、全体的に高齢化している。以前は、プロデューサーは40代後半まで。50代にもなれば管理職で、現場にはいなかった。が、今や50代のプロデューサーは当たり前。定年後の再雇用で60越えのプロデューサーだっている。理由は一つ。働き方改革の余波だ。若者層は、労働時間が決まっている。そこで40代後半からの管理職にしわ寄せがきているのだ。もちろん、残業代なんてつかない。つまり、今はやりのサブスクリプション(月額定額制)の仕組み。定額を払えば、働かせ放題。携帯のCMみたいだ。放送局は給料が良いから…なんて声もあるが、その働きぶりを目の当たりにすると、同情してしまう。3カ月に一度ぐらいしか、休みがなく、朝早くから夜中まで働きまくり。僕は適度に休み、2千万をためられる仕事をしたい。与党さん、そんな政策はないかしら。
※次回は8月10日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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