サッカーW杯開幕
その人気を作ったのは!?
現地の気温以上に熱い戦いが繰り広げられているカタールW杯。7大会連続出場の日本・森保Jが決勝トーナメントへ行けるのか連日、目が離せない。これほどサッカーが人気スポーツとなったのは、いつ頃からだろうか。
調べてみると、サッカーW杯を日本で初めてテレビ中継したのは、1978年のアルゼンチン大会だった。当時、日本のサッカー人気は低迷していたそうだが、NHKは1978年から1998年まで連続6大会の放送権を獲得している。一体、なぜか…。
実は、その裏に当時のFIFA(フィファ・国際サッカー連盟)の世界戦略があったという。当時、サッカーはヨーロッパで人気があったが、アジアでは今一つだった。アジアへ普及させるため、6大会一括で安く買いませんか!?とバーゲンセールを行ったのだ。
その好条件にアジア各国の公共放送が飛びつき、W杯は放送されることに。その後、Jリーグ発足に伴うサッカーブームや1998年のW杯初出場などで、その人気を不動のものとした。後は、実力が伴えばいいのだが…。バーゲンセールで、そこも売ってくれないかしら。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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